新型Audi A4 Avantのquattroモデル、「Audi A4 Avant 2.0 TFSI quattro」のスタンダード仕様をチェック! Audi A4にはSedan、Avantともに2.0 TFSIを積むFFとquattroがあり、それぞれにスタンダード仕様と「sport」、さらにsportをベースとした「S line」が設定されている。


今回試乗したのはAudi A4 Avant 2.0 TFSI quattroのスタンダード仕様。sportでは水平バーにクロームが施されたシングルフレームグリルや「sportバンパー」と呼ばれるバンパーを採用しているが、このスタンダード仕様はすこし大人しい印象。また、サスペンションも、sportが20mm低いスポーツサスペンションを搭載するのに対して、スタンダード仕様はダイナミックサスペンションを採用するなど、細かいところで異なる部分は多い。

ちなみに、quattroの場合はグレードによらずフロントブレーキは対向ピストンキャリパーが装着される。


Avantの機能性やパッケージングについては「Audi A4 Avant 2.0 TFSI sport」の試乗記に譲るとして、走りの印象について簡単に触れるとしよう。最高出力252psの2.0 TFSIエンジンは、Sedanより20kg重いAvantに対しても余裕たっぷりで、1680kgのボディを軽々と加速させるとともに、いざという場面では6000rpm超まで気持ちのいい吹け上がりを見せるスポーティな性能の持ち主。もちろん、quattroだけにそれだけの高性能をもて余すことなく、しっかりと路面を捉えるのはいうまでもない。

気になっていた乗り心地は、ダイナミックサスペンションが組み合わされることでよりマイルドな味付けになり、sportよりも明らかに快適に。それでいて高速走行時のフラット感もまずまず。ワインディングロードでは、もう少しだけロールなどの動きが抑えられると申し分ないのだが、トータルバランスはsportよりもこのスタンダード仕様のほうが好ましく思えた。

乗り心地には好みがあるので、購入を検討している人は必ず乗り比べてみることをお勧めする。

(Text by Satoshi Ubukata)