2011年5月17日、日本でもアウディA7スポーツバックが発売になった。横浜で開催された試乗会でチョイ乗りした印象は?
走りに影響するのはタイヤサイズくらいで、標準が255/40R19であるのに対し、試乗車にはメーカーオプションの265/35R20タイヤと20インチの10パラレルスポークのアルミホイールがおごられていた。
昨年の9月にさっそく試すと、20インチを履くにもかかわらず、しなやかにストロークするサスペンションが、持ち前の快適な乗り心地をスポイルしていないことにひと安心。
かといって、ソフトなわけではなく、バランスの取れた落ち着いた走りが楽しめる。ただ、高速などでちょっと飛ばす場面ではもう少し硬めの味付けでもいいかなぁ、という印象で、個人的には今後S-lineやエアサス仕様が追加されるのを期待している。

一方、パワートレインは以前の印象と同様、3.0 TFSIの力強さが際立っている。7速Sトロニックの動きにも不満はない。アイドリングストップは再スタートが素早くスムーズだ(私のA1比)。

試乗中に気になったのがリアウインドーの映り込み。リアシート背後の"リアパーセルシェルフ"(荷室とキャビンを仕切るボード)が明るい色なので、天気が良い日はこれがリアウインドーに反射して、後方が見にくいのだ。サルディニアで乗ったS-lineは内装がブラックで、リアパーセルシェルフもブラックだったなぁ。

燃費に関しては、今回は試乗会ということで確認はできず......ということで、機会があればロングドライブに連れ出したい。

(Text by Satoshi Ubukata)