2018年4月28日、フランスのパリにてフォーミュラE第8戦が開催され、Team Audi Sport ABT Schaefflerのルーカス・ディ グラッシが3戦連続で2位表彰台を獲得した。 前戦同様、6位スタートのディ グラッシは、スタートで5位に順位を上げ、そのまま前半はエネルギーをセーブしながらポジションをキープ。ピットストップ後に4位にポジションアップを果たしたあとは、ファステストラップを連発しながら順位を上げ、2位でゴールしている。

レース後、ディ グラッシは、「信じられないようなレースで厳しい戦いでした。レース前半はエネルギーを温存することに集中しました。後半は全力でアタックして2位のトロフィーを掴みとることに成功しました。これ以上ない喜びです」とコメントしている。


一方、ダニエル・アプトは、14番手からスタート、7台をオーバーテイクし7位入賞を果たしている。

「予選グリッドにはがっかりしましたが、決勝レースではうまくオーバーテイクすることができました。ファンの皆さんは楽しんでくれたと思います。残念ながら、最終ラップでは"永遠のライバル"のブエミが、シケインで猛アタックをかけてきて、ポジションを落としてしまいました。ファンブーストには感謝しています。このレースでも有効に使うことができました。次のレースでは、予選で上位に進出して、表彰台に返り咲きたいと思っています」と次戦への意気込みを示した。


アウディ モータースポーツのディーター・ガス代表は、「予選では期待どおりのポジションを得ることができませんでした。オーバーテイクが非常に難しいこのコースでは、それが大きなハンデとなります。しかし、ふたりとも素晴らしいレースをしてくれました。特にダニエルの走りは称賛に値します。彼は、断固たる決意を持って、大きなリスクを冒すことなしに、見事なオーバーテイクを見せてくれました。3戦連続で表彰台を獲得したルーカスの走りも見事でした」と述べている。


次の第9戦は5月19日、Audiの母国、ドイツのベルリンでの開催となる。

(Text by Satoshi Ubukata)