19番グリッドからスタートした25号車のAudi R8 LMSは、トラブルやペナルティとは無縁のレース運びで、終盤には2位に浮上。そして、最後のピットストップを終えて、25号車のAudi R8 LMSがトップに躍り出て、リードを保ったままゴールの瞬間を迎えた。
これにより、Audi R8 LMSはここスパで4度目の優勝を獲得。Audi Sport カスタマーレーシングのクリス・レインケ代表は「素晴らしいパフォーマンスを発揮したチームとドライバーに、心からの祝辞を申し上げます。今年のスパ24時間は、ステファン・ラテルのオーガナイズと、クラウデ・スーモンのマネージメントによる絶妙な実力均衡策により、これまでになく過酷な展開となりました。どのチームも実力が拮抗して、優勝への道は全てのチームにとって過酷なものとなりました。今週末のレースは、GT3レースの見どころを余すところなく伝える素晴らしいものだったと思います」と述べている。
25号車に加えて、Audi Sport Team WRTの2号車(クリストファー・ミース/コナー・デ・フィリッピ /フレデリック・バービスチ)が5位、同1号車(アントニオ・ガーシオ/ニコ・ミュラー/レネ・ラスト)が6位、Audi Sport Team ISRの76号車(ピエール・カッファー/ケルビン・ファン・デル・リンデ/フランク・スティプラー)が9位でそれぞれゴールしている。
(Text by Satoshi Ubukata)