2016年10月26日、Audiは2016年シーズンかぎりでFIA世界耐久選手権(WEC)から撤退すると発表した。 2017年シーズンかぎりでWECからの撤退が噂されていたAudiだが、これほど早く決断が下されるとは誰も予想できなかったろう。


10月26日朝(ドイツ時間)、AUDI AG取締役会会長のルパート・シュタートラー氏がモータースポーツ部門のスタッフ約300人を前にスピーチし、18年続けたWEC/ルマン24時間のレース活動を2016年かぎりで終了し、すでに参戦を表明している「フォーミュラE」での成功を目指すと告げたのだ。


Audiはこの18年の間にルマン24時間で13回優勝。2006年にはディーゼル車として初めて、2012年にはハイブリッド車として初めて総合優勝を手に入れている。また、これまで参戦した185戦のうち、106回の優勝、80回のポールポジション、94回のファステストラップを記録している。

その輝かしい活動も、あと2戦で幕を下ろす。

なお、DTMについては2017年も活動を継続。ワールドラリークロスの今後については検討中とのことだ。

(Text by Satoshi Ubukata)