予選は、ティモ・ベルンハルト/マーク・ウエーバー/ブレンドン・ハートレーが駆る#17のポルシェ919ハイブリッドがポールポジションを獲得。2位も#18のポルシェ919ハイブリッドとフロントロウを独占。一方、Audiは#8のルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス組が3番手、#7のマルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組が5番手からのスタートとなった。
決勝では、2台のポルシェを#8のAudiが追うかたちでスタート。一方、5番手からスタートしたトレルイエの#7にトラブルが発生。正しいギアが選択できず、大きく順位を落とす結果に。
その後、#17 ポルシェがリタイヤし、先頭に立った#18 ポルシェと順位を上げてきた#7 Audiがトップ争いを演じる。そして、ロッテラーにドライバー交替した#7 Audiがトップに躍り出た。
それ以降、リードを保ちながら順調に周回を重ねた#7 Audiだったが、ファスラーのドライビングがペナルティの対象になり、ピットレーンでのストップ&ゴーペナルティを食らう。それでも2位とのマージンを築いていた#7 Audiはトップを譲ることなくコースに復帰し、開幕戦を勝利で飾ることになった。
一方、#8 Audiは、ライバルとの接触やマシーントラブルにより2度のピット作業を余儀なくされたが、トップから4周遅れの5位完走でレースを終えることができた。
今シーズンの行方を占うこのシルバーストーンで勢い良さを見せたAudi。第2戦スパ-フランコルシャン6時間でもこの勢いが保てるのか、 5月2日にスタートする決勝に注目だ。
(Text by Satoshi Ubukata/Photos by Audi, Porsche)