2015年11月1日、大分県のオートポリスにて2015 SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 300km」の決勝が行われ、Audi Team HitotsuyamaのAudi R8 LMS ultraは5位入賞果たした。

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タイを除けば、唯一本州以外で行われるSUPER GTのシリーズ戦ということで、徹夜組を含めて多くのファンがここ大分のオートポリスに集まった。

27台がエントリーするGT300クラスに、Audi Team HitotsuyamaがAudi R8 LMS ultraで参戦。ドライバーはいつものリチャード・ライアンと藤井誠暢の両選手だ。テクニカルコースのオートポリスはAudi R8 LMS ultraが得意とするサーキットのひとつで、上位入賞が期待される。


決勝前日の10月31日午後には青空のもとノックアウト方式による予選が行われた。ライアン選手がQ1に挑み、1分44秒777の8番手タイムでQ2に進出。

そしてQ2では藤井選手が1分44秒551をマークし、7位に順位を上げて予選を終えた。GT3勢としては2番手と、まずまずのポジションである。Audi Team Hitotsuyama代表の一ツ山亮次氏は「昨年6月のオートポリスよりも約3秒速くなっており、マシーンのセットが決まってきているのが証明できたと思います」と語る。

ポールポジションは1分43秒001を叩き出した#2 シンティアム・アップル・ロータスが獲得している。


決勝日の11月1日は気温12度の曇り空に見舞われ、2万2000人あまりが見守るなか、午後2時すぎには65周のレースがスタートした。


予選2位の#31 プリウスがピットからのスタートとなり、6番手からレースを始めることになった#21 Audi R8 LMS ultraは、スタートドライバーの藤井選手がオープニングラップで4位にポジションを上げる健闘ぶり。その後も果敢に先行車を攻め、9周目には#0 グッドスマイル初音ミクSLSをかわして3位に躍り出る。藤井選手はリヤタイヤに不安を抱えながらも25周目までは3位を守り、33周が終わったところでステアリングをライアン選手に託した。


その後、各チームがドライバー交替し、順位が落ち着いた時点でライアン選手は8番手のポジション。先行する#2 ロータスがタイヤバーストでリタイヤし、また、#55 ARTA CR-Z GTが接触によるトラブルで順位を落とすなか、ライアン選手は4番手まで順位を上げる。そして、最終的には5位でフィニッシュ、見事入賞を果たした。


GT300クラスを制したのは#3 B-MAX NDDP GT-R。2位は#10 GAINER TANA GT-Rが入り、これによりアンドレ・クートのドライバータイトルが確定した。
レース後、一ツ山氏は「終盤には表彰台まであと5〜6秒というところまできましたから、本当に惜しいレースでした。次のもてぎはこのオートポリス同様Audi R8 LMS ultraが得意とするコースで、昨年3位争いをし、4位でレースを終えた場所です。今回のリベンジということで表彰台を狙っていきます。現行のAudi R8としてはおそらく最後のレースになるますので、なんとか有終の美を飾れるよう、皆さんの応援、よろしくお願いいたします」と語った。

第8戦の「MOTEGI GT 250 km RACE」は11月14日に予選、11月15日に決勝が行われる。Audi R8 LMS ultraの活躍に期待しよう。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, GTA)