使用するマシーンは、Audi TT Coupeをベースに、カスタマースポーツカーの制作を担当するquatttro GmbHが手がけたカップカー。搭載されるエンジンは最高出力310psの2.0 TFSIエンジンで、プッシュボタンを押すとエンジンパワーが30psアップする「push-to-pass」機能を備えるのがカップカーならではの特徴だ。
トランスミッションは6速Sトロニックを搭載。フロントアクスルのトラクションを向上させるアクティブディファレンシャルは、コックピットからその調整が可能である。
Audi Sport TT Cupは、2015年からDTMのサポートレースとしてドイツで6戦、ドイツ以外で2戦の開催が予定されている。24台のうち、6台がゲストドライバー用としてリザーブされる。
AudiはこのAudi Sport TT Cupを若手ドライバーの登竜門と位置づけており、シリーズチャンピオンにはAudiのGT3マシーンによるプログラムへの参加機会が与えられる。
未来のAudiワークスドライバーを発掘するAudi Sport TT Cup。果たしてどんなバトルが展開されるのか、いまから楽しみだ。
(Text by S.Ubukata)