2013年11月9日、2013年WEC第7戦が上海インターナショナルサーキットで行われ、Audi R18 e-tron quattroの1号車が優勝、2号車は3位でゴールした。 前回の富士に引き続き、Audi、トヨタとも2台態勢で臨んだ第7戦の上海。ドライバーはいつもどおり、#1 Audi R18 e-tron quattroがファスラー/トレルイエ/ロッテラー、#2にはマクニッシュ/クリステンセン/デュバルである。

8日に行われた予選で速さを見せたのはトヨタだった。ドライバー2名の平均ラップタイムで争われる予選では、#7 トヨタ TS030 hybridのブルツ/ラピエールが1分48秒013でポールポジションを獲得。#1 Audi R18 e-tron quattroのファスラー/トレルイエは1分48秒102でわずかに及ばず、2番手に。

3番手は#8 トヨタ TS030 hybrid、4番手は#2 Audi R18 e-tron quattroのマクニッシュ/クリステンセンという結果となった。


6時間の戦いとなる決勝は、序盤からトヨタが攻める。2位を走っていた#1のAudiは、1度目のピットストップ後に#8のトヨタにかわされ3位に。その後、左前タイヤのパンクにより予定外のピットストップを強いられ、さらに順位を下げてしまう。


#2は上位3台に比べてペースが遅く、中盤にはラップ遅れに。一方、パンク後の#1はファステストラップをマークしながら2台のトヨタを猛追する。


レースが動いたのはスタートから4時間を過ぎたころ。2位を走っていた#8のトヨタがサスペンショントラブルのためピットインし、そのままリタイアとなってしまう。これと前後して、トップ走行中の#7のトヨタがパンクによりピットストップの回数を増やす羽目に。


終盤は#1のAudiと#7のトヨタが激しいトップ争いを演じることになるが、トップでチェッカードフラッグを受けたのは#1のAudiだった。
2位は#7のトヨタで、#2のAudiは3位でゴール。これにより、#2のマクニッシュ/クリステンセン/デュバルは、ドライバーズタイトルを手に入れている。
次戦(第8戦)は11月30日のベーレーン。勝利でシーズンを締めくくるのは果たして#1か、それとも#2か?

(Text by Satoshi Ubukata)