一方、FIA GT3のマシーンは、メルセデス・ベンツSLS、アストンマーティンV12ヴァンテッジ、ランボルギーニ・ガヤルド、日産GT-R、ポルシェ911、BMW Z4など、多彩な顔ぶれで観客の目を楽しませてくれる。
そして、FIA GT3マシーンのAudi R8 LMS ultraがAudi Team Hitotsuyamaから参加するのは
ドライバーは、2012年の鈴鹿からチームに参加しているリチャード・ライアン選手と、今シーズンからチーム入りした藤井誠暢選手。ともにチャンピオン争いが期待できるドライバーだ。ふたりはセッティングの好みが似ているということもあり、Audi Team Hitotsuyamaにとっては頼もしい戦力となりそうだ。
ただ、昨年に比べれば性能調整による不利な状況は縮小しているとはいえ、依然、Audi R8 LMS ultraが厳しいという現実は変わらない。
実際、ノックアウト方式で行われる予選では、Q1で#21 Audi R8 LMS ultraは、トップとの差1秒185の1分27秒935で16番手。13位以内に残ることができず、Q2進出はならなかった。
予選では出遅れたAudi R8 LMS ultraだが、決勝に強さを発揮するのがこのマシーンの特徴。新しいドライバーのコンビが、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、大いに期待したい。
(Text & photos by Satoshi Ubukata)