2013年6月19日、フランスのサルト・サーキットでルマン24時間レースの公式練習と1回目の予選が行われ、Audiがトップ3を独占し、順調な滑り出しを見せた。 今年90周年となるルマン24時間レースに、AudiはLMP1カテゴリーに3台のハイブリッドマシーン「Audi R18 e-tron quattro」を投入し、12回目の総合優勝を狙う。


カーナンバー1(以下#1)は、マルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエの2012年ウイナー。
#2は、トム・クリステンセン、アラン・マクニッシュ、ロイック・デュバルがステアリングを握る。
#3は、ルーカス・ディグラッシ、マルク・ジェネ、オリバー・ジャービスだ。
現地時間16時から20時まで行われた公式練習は、途中で雨が降り出すという変わりやすい空模様のもと、Audiの#2がトップタイムをマーク。これに#1、#3が続いた。




そして、22時から24時まで1回目の予選が行われた。途中、クラッシュなどが相次ぎ、2時間のセッションは約65分で終了した。


そんな悪条件のもと、トップタイムを叩きだしたのが、#2のロイック・デュバル。3分22秒349のラップタイムは、昨年のベストタイムを約1.5秒更新するものだ。これに、#3が3分24秒341、#1が3分25秒474で続く。
予選1回目の結果は以下のとおり。

1 Duval/Kristensen/McNish (Audi R18 e-tron quattro) 3分22秒349
2 di Grassi/Gené/Jarvis (Audi R18 e-tron quattro) 3分24秒341
3 Fässler/Lotterer/Tréluyer (Audi R18 e-tron quattro) 3分25秒474
4 Wurz/Lapierre/Nakajima (Toyota) 3分26秒676
5 Prost/Jani/Heidfeld (Lola-Toyota) 3分30秒423
6 Davidson/Buemi/Sarrazin (Toyota) 3分30秒841

6月20日には、19〜21時、22〜24時の2回に渡って予選が行われる。果たしてポールポジションを獲得するのはどのマシーンか?

(Text by Satoshi Ubukata)