2013年7月14日、DTM第5戦がノリスリンクで開催され、マティアス・エクストロームがトップでゴールした。ところが...... この日、35歳の誕生日を迎えたエクストロームは、予選9番手のポジションから優勝を狙っていた。


決勝では、ポールポジションのウィケンス(MB)がシュペングラー(BMW)を抑えて幸先の良いスタートを決めるが、エンジンストールしたシャイダー(Audi)がスターティンググリッドに残っていたためにセーフティカーが投入。4周目にセーフティカーがコースを離れるが、その後、12周目にトムツィック(Audi)のクラッシュにより再びセーフティカーが投入されるなど荒れた展開になった。


そんななか、順調に順位を上げていったのがモルタラ(Audi)とエクストロームで、モルタラがトップ、エクストロームは3位に。


24周目、エクストロームはウィケンスを捉え、2位にポジションアップ。その後、64周目にはモルタラをパスし、トップを奪う。エクストロームはそのまま首位を守り切り、トップでゴールした。
2位のウィケンス、3位のヴィエトリス(MB)を従えて、表彰台でポーズを決めるエクストロームだったが、その後、車両保管エリアで、エクストロームのファンが彼のレーシングスーツのポケットにミネラルウォーターのボトルを入れたことが発覚、これがレギュレーション違反に当たるとして、エクストロームは失格となった。
この裁定に対して、Audi Sportは抗議しているが、果たして勝利は誰の手に?

(Text by Satoshi Ubukata)