富士大会は、決して楽な展開にはならないと考えています。それには 2つの理由があります。ひとつは、ライバルのトヨタが2台体制で出場するからです。そしてもうひとつは、コースと我々のマシーンの相性が、昨年はあまり良くなかったからです。しかし、我々はこれまで続いている勝利の連鎖を維持するために、あらゆる手を尽くします。昨年は熱狂的な観客で溢れた 6 時間レースへの再訪をとても楽しみにしています。
アンドレ・ロッテラー選手(1号車)
WEC 富士大会がとても待ち遠しかったです。今年の7月、私は富士スピードウェイでのスーパーフォーミュラで優勝しました。今年のAudi R18 e-tron quattroは、昨年仕様よりも富士スピードウェイにマッチしていると思います。トヨタより燃費性能に優れる利点を活かして、優勝したいと思っています。日本の熱狂的なレースファンとの触れ合いも楽しみにしています。
ブノワ・トレルイエ選手(1号車)
日本に行くのが楽しみで仕方がありませんでした。私は他のメンバーより早めに日本に入り、昔のチームメイトや友人、ファンの人達との再会を楽しむつもりです。日本でレースをしていた頃、 富士スピードウェイでは多くの成績を残してきました。昨年は、些細な衝突により優勝を逃してしまいましたが、今年はそのような事は起きないように祈っています。私たちの目的は表彰台の中央です。
マルセル・ファスラー選手(1号車)
日本に来たのは昨年が初めてでしたが、日本という国や、そこに暮らす人々に深い感慨を受けました。もちろん、超高速セクションと中高速セクションが巧みに組み合わされた、チャレンジングな富士スピードウェイのレイアウトが大好きです。とても多くのファンが来場して下さったことで、 昨年の WEC は大成功でしたので、今年もぜひ去年と同じくらい盛況な大会になって欲しいと願っています。
ロイック・デュバル選手(2号車)
日本在住の私にとって、日本のレースはルマンに続く第 2 のホームラウンドです。去年はアウディのゲストとして富士スピードウェイにいましたが、今年は初めて WEC ドライバーとして向かいます。大盛況だった大会に今年はポイントリーダーとして参加出来ます。過去の富士スピードウェ イでの知識や経験が、チームに貢献出来たら良いと思っています。
トム・クリステンセン選手(2号車)
アウディLMPマシーンによる通算100勝目を飾ったオースティンでのレースが終わった直後から、 私達は富士大会に向けての準備に集中してきました。熱狂的なレースファンが待つ日本でも優勝し、 マニュファクチャラーズ タイトルを確定したいと思っていますが、ライバルのトヨタは2台体制で臨んできますので、とても面白くエキサイティングなレース展開となりそうです。
アラン・マクニッシュ選手(2号車)
訪問するたびに日本での滞在を楽しんでいます。20歳の時、初めてヨーロッパを離れて最初に訪れたアジアの国が日本でした。その後、F1のテストや他のレースのために、何度も日本を訪れています。去年の富士大会は素晴らしいレースでした。富士スピードウェイは、攻略が難しいコースで、私は前半部分が得意です。アウディのマシーンも前半が得意で、後半はトヨタのマシーンの方がマッチしているように感じます。とにかく、エキサイティングなレース展開になることを望んでいま す。そして、日本の熱狂的なレースファンの応援にも期待しています。
アウディの2台がどんな活躍を見せてくれるのか。決勝レースは10月20日の11時から。
アウディの2台がどんな活躍を見せてくれるのか。決勝レースは10月20日の11時から。
ぜひ、皆さん、応援を!
(Text by Satoshi Ubukata)