2012年5月4日、富士スピードウェイにおいて、「SUPER GT Round2 FUJI GT 500KM RACE」の決勝が行われた。
ゴールデンウィーク恒例のレースを見ようと、富士スピードウェイに詰めかけた観客の数は5万7000人! 大勢のファンが見守るなか、1周4.563kmのレーシングコースを110周する決勝レースが、午後2時にスタートした。
各車、ドライタイヤでスターティンググリッドについたが、スタート直前に雨が降り出し、セーフティカー先導でレースはスタート。GT300クラスは#11 GAINER DIXCEL R8 LMS(田中哲也/平中克幸)がポールからのスタートとなったが、最初の2周でほとんどのクルマが続々とピットインし、レインタイヤに交換。大混乱の幕開けとなった。
そんな中、GT300クラスで速さを見せたのが、#11 GAINER DIXCEL R8 LMS。
これに、#0 GSR初音ミクBMW(谷口信輝/片岡龍也)、#2 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電(高橋一穂/加藤寛規)、#66 triple a Vantage GT3(吉本大樹/星野一樹)、#3 S Road NDDP GT-R(関口雄飛/千代勝正)らが加わり、トップ争いを繰り広げた。
#15 ART TASTE PORSCHE(ティム・ベルグマイスター/土屋武士/ヨルグ・ベルグマイスター)もまたトップ争いに加わっていた1台だが、レース中盤、メインストレートで大クラッシュし戦列を離れる。これ以外にも、マシーンのクラッシュやコースアウトなど、レースは波乱に満ちた展開になった。
そんななか、見事クラス優勝を果たしたのは、#0のBMW Z4。途中、GT500のマシーンと接触してコースアウトを喫したが、谷口選手がすさまじい追い上げを見せた。
一方、GT500クラスでは、終盤の雨をミシュランのドライタイヤで逃げ切った#39 DENSO KOBELCO SC430(脇坂寿一/石浦宏明)が優勝。名門SARDチームに8年ぶりの勝利をもたらしている。
GT300クラスを走るアウディR8 LMS勢は、#21 ZENT Audi R8 LMS(都筑晶裕/シンディ・アレマン/谷口行規)が20番手スタートから15位にポジションをアップ。
#20 Racerbook Audi R8 LMS(フランク・ユー/野田英樹/小林賢二)は18番手スタートから16位へ、#30 IWASAKI MODAクロコ apr R8(岩崎祐貴/坂本雄也)は13番手スタートの13位ゴールで、全車完走を果たしている。
さて、次回SUPER GT第3戦は6月10日、マレーシアのセパンサーキットでの開催。R8勢がふたたび表彰台に立てるよう、皆さんも応援よろしくお願いします!
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, GT Association)