● 2台のAudi R8 LMSが、セパン(マレーシア)12時間レースに出場
● チームWRTは欧州以外で開催されるレースに、初めて挑戦
2台のAudi R8 LMSが、9月17日にセパンで開催されるMalaysia Merdeka Endurance Race (MMER)に出場します。耐久レース参戦がもっとも成功したシーズンである今年、Audiのカスタマースポーツカーが、彼の地でさらなる勝利を獲得しようとしています。

今年2月のバサースト12時間レース(オーストラリア)、7月のスパ24時間レース(ベルギー)、9月のゾルデル24時間レース(ベルギー)での総合優勝に加え、6月のニュルブルクリンク24時間レースではクラス優勝を獲得したことで、今シーズン最後のメジャー耐久レースに臨むAudi R8 LMSの使命は、ほぼ自動的に決められてしまいました。これまで世界中に40台以上が販売されたカスタマースポーツカーは、今度はアジアの潜在カスタマーの目前でさらなる優勝を獲得し、その高いクオリティを証明してみせることになりました。

1台目のAudi R8 LMSは元Audiワークスドライバーのビエラとヴェルナーが、ルマン24時間優勝ドライバーのスイス人・マルセル ファスラーとトリオを組みます。この3人の戦績を合計すると、延べ9回のルマン優勝経験となります。2台目は、やはりルマン優勝経験者の荒聖治がドライブ。荒は、香港出身のダリル オーヤン、アレックス ユーンらとトリオを組みます。

2台のAudi R8 LMSは、チームWRTによって運用されます。彼らはベルギーAudiクラブのエントリー名で、Audiカスタマーサポートプログラムの一環としてレースに出場します。このチームは、元レーサーのヴィンセント ヴォセが運営しており、スパとゾルデルでAudi R8 LMSに初めての総合優勝をもたらせた実績を持つチームです。

今回2台のマシンは、ヨーロッパでの耐久レースと同じ仕様にセットアップされています。ただ、摂氏30度を超える環境を踏まえ、コクピットの快適性を向上させるための変更は加えられています。チューブを介してヘルメットやドライバーの身体、そしてコクピット内に冷気を供給する総重量わずかに3kgの電動エアコンが装備されています。すでにマルセル ファスラーは、このシステムを8月最終週に行われたブランクペインシリーズ第4戦目のマグニーコース大会でテストしており、その高い効果を確認しています。

レース用GT3マシンAudi R8 LMSは、Audi Space Frame (ASF)を持つアルミニウム製の市販スポーツカーをベースに製作されています。完全レース仕様のAudi R8 LMSですが、その部品の54%は市販車と共通のものが使われています。

レースの見どころ

・ Audi R8 LMSは、2011年シーズン4度目のメジャー耐久レースの勝利を飾ることが出来るか?
・ セパンサーキットでのレース経験が豊かなアレックス ユーン、荒聖治、ダリル オーヤンの3人は、自らの経験を活かすことが出来るか?
・ 赤道近くの亜熱帯地域特有の気候が、レースにどう影響するのか?

Audi日本人ドライバーのコメント

荒聖治(37歳/日本人):MediaCorp Audi R8 LMSゼッケン2号車
(Belgian Audi Club)
・ Audi R8 Le Mansスポーツカーで、2004年にルマン24時間レース優勝
・ 今回のセパンは、Audi R8 LMSでの初レース
「耐久レースが大好きな私は、このレースにはぜひ出場したいと願っていました。我々ドライバーだけでなく、チーム全員が一丸となれる耐久レースでのチームスピリッツは特別です。さらに、R8の名が冠されたAudiにもう一度乗れることに、私は格別の思いがあります。それは、2004年にルマン24時間レースで優勝した時のLM-Pマシンの名前がR8だったからです。もちろん、現在のR8は当時のマシンとはまったく違います。もう一度Audiのマシンに乗ることが夢でした。今回のマシンは優勝争いに打ち勝つだけの力を持っています。私は、Audiでの耐久レースの勝ち方を、トム クリステンセンから学びました。我々はコンスタントに、速く、そしてノーミスで走ることを求められます。私はこの大会に参加するのは初めてですが、コースにはとても慣れています。毎年、全日本GT選手権がここで開催されていて、私は2回の優勝経験があります」

タイムスケジュール(現地時刻:CEST+6時間)
9月17日 土曜日
12:00-24:00 決勝レース(12時間)

(アウディ ジャパン プレスリリース)