ContiVikingContact5が興味深いのは、タイヤ単体だけでなく、ESCとの連携(横滑り防止装置)によって最大限の効果を発揮しようとするところです。たとえば、写真を見るとわかるように、タイヤの外側と内側とでブロックパターンもサイプ形状が異なりますが、これはESCが効果的に機能するようデザインされているそうです。
そんな発想でタイヤが設計されているのは、コンチネンタルがタイヤだけでなく、ESCやABSなど、さまざまなクルマの電子制御システムを提供し、クルマの挙動を知り尽くしているメーカーだから。
他にも、新開発の「ニューノルディックコンパウンド」の採用により、氷上性能を高めていたり、また、「エレベーターグループ」により、ふらつきを抑制し、操縦安定性や高速走行性を高めているも見逃せません。
ドライ路がメインとはいえ、コンチネンタルによれば、雪や氷で道路が覆われていなくても、気温が7℃を下回るとサマータイヤよりもウインタータイヤのほうがグリップ性能が優り、より高い安全性が確保されるそうなので、スタッドレスの恩恵は大きいはず。
今年の冬は寒いという予報があるここ東京だけに、ひとあし先に安心を手に入れられたのがうれしいですね! 取材などで降雪地域に出かけることもあるので、そのときにはContiVikingContact5の真の実力を試してみたいと思っています。
(Text by Satoshi Ubukata)