1月14日、東京を襲った大雪。さいわい愛車のA3スポーツバックはスタッドレスタイヤを履いていたので大助かりしましたが、大変な思いをした人も多いはず。それだけに、巷では例年になくスタッドレスタイヤへの関心が高まっているようです。 そんなこともあり、読者の参考になればと思い、今シーズンに投入された新商品を試してみることにしました。その新商品とは......。


ミシュランのX-ICEシリーズの最新版、「X-ICE XI3」です。

X-ICEシリーズは、2004年に最初のモデルが投入され、その後、2008年に第2世代の「X-ICE XI2」、そして、2012年9月に第3世代のX-ICE XI3が発売されました。その実力の高さは、たとえば2004年の初代発売以来、9年連続で「冬用タイヤ顧客満足度No.1」を獲得していることからも明らかです。

これを支えているのがX-ICEシリーズの開発体制。雪道、アイスバーン、ミラーバーン、そして、ドライと、さまざまな路面状況が入り乱れる厳しい日本の道路環境にマッチするよう、ミシュランは日本の研究開発部門を中心に北海道をメインに開発を行ってきました。その成果が日本の冬に強いスタッドレスタイヤを生み出した......というわけです。

最新版のX-ICE XI3では、「第3世代ウインターグリップテクノロジー」により、さらなる雪上/氷上性能の向上を実現。たとえば、氷上でのブレーキ性能は第2世代のX-ICE XI2に比べてさらに9%向上したといいます。と同時に、より高いレベルの耐久性、省燃費性、静粛性など、トータルバランスの追求を目指しました。

そのあたりの詳しい話は、ぜひ
A3スポーツバックに装着したのは、225/45R17 94H XLのX-ICE XI3。実は姉妹サイトの「
ところで、僕はこれまでも、X-ICE、X-ICE XI2を愛車に履かせてきました。それだけに、最新版のX-ICE XI3に期待するレベルは高かったのですが、実際にA3スポーツバックに装着してみると期待以上の性能にびっくり!

まだ、雪道は走っていませんが、ドライおよびウェット路面では、スタッドレスタイヤといわれなければわからないくらい、バランスよく仕上がっています。必要十分なグリップとタイヤのしっかり感、そして、高速走行時の直進安定性を確保。サマータイヤと同じレベル......といったら言い過ぎですが、サマータイヤに近い感触が得られるのです。

しかも、路面とのコンタクトがスムーズで、乗り心地も実に快適。静粛性の高さも魅力のひとつです。

いまのところ感心するばかりのX-ICE XI3。この週末にはスノードライブを予定しており、その実力をしっかり確認してきたいと思います。

(Text by Satoshi Ubukata)