Audi A3 Sportback/S3 SportbackにはACC(アダプティブクルーズコントロール)がオプション設定されています。価格が8万円とお手頃、そのうえ、アウディ ブレーキガード機能が追加されるということで、これは選ばずにはいられません! というわけで、ウチのA3 SportbackにもオプションのACCを付けました。最近は、いわゆるCセグメントのモデルにもACCが設定されるようになり、とても身近な存在になってきました。

ACCは、車速を一定に保つクルーズコントロールに、自動的に車間距離を維持する機能を追加したものです。システムは、フロントのレーダーにより先行車との距離を測り、車間距離が不足すると減速して安全な距離を保ちます。


なので、交通量の多い高速道路でも流れにまかせて走ることが可能。アクセルとブレーキの操作から解放されるので、長距離ドライブでは疲労が軽減できます。

しかも、いまどきのACCは渋滞走行にも対応。たとえば、先行車が渋滞で停止したときには、それに応じて自車もストップ。先行車がすぐに動き出せば、自車も追随します。

先行車がしばらく停止したままの場合、A3 Sportbackはアイドリングストップをして待機。ブレーキはかかった状態です。そして、先行車が動き出すと、レーダーがその動きを検知して自動的にエンジンがかかるんです!

ただ、クルマは停まったままなので、軽くアクセルペダルを踏むか、ACCのコントロールレバーを手前に引くと、クルマが動き出します。これは便利!
これだけでも、オプションのACCを選ぶ理由としては十分なんですが、僕が重視したのは同時にアウディ ブレーキガードが付くこと。これは、いわゆる自動ブレーキ機能で、先行車に追突する恐れがある場合に、30km/h以下ならフルブレーキで衝突を回避しようと試みますし、それ以上のスピードでも自動ブレーキによって衝突による被害の軽減を図ります。

もちろん、アウディ ブレーキガードを過信したり、頼るような運転は危険ですが、万一の場合にサポートしてくれることを考えると、8万円の投資は安いものだと思います。

なお、A3 SportbackのACCは、渋滞の最後尾などでずっと停止している車両には反応しません。そのような場合は必ずドライバーがブレーキを踏んで減速しなければなりません。もし、なにもしなかった場合は、最終的にアウディ ブレーキガードが働きますが、それは緩やかなブレーキではなく、急ブレーキになりますし、速度によっては衝突を回避できないかもしれません。どうぞ、お気をつけて!

(Text by Satoshi Ubukata)