お察しのとおり、右がマイナーチェンジ前で、左がマイナーチェンジ後のメニューです。見た目にも大きく変わっているのがわかるでしょう。
注目したいのは操作スイッチの変更です。「NAV/MAP」、「TEL」、「RADIO」、「MEDIA」の4機能を手元を見ずに切り替えられるスイッチを踏襲する一方、ロータリースイッチの周囲にあったコントロールボタンが4個から2個に減らされています。
このあたりは、現行のAudi TTから始まった新インターフェイスを採用していて、Audi A4やAudi Q7でも同様のレイアウトになっています。
ボタンが減ると、そのぶんメニューの階層が深くなり、むしろ使い勝手が悪くなる......なんてことがありがちですが(笑)、AudiのMMIはその心配は無用。一度理解してしまえば、簡単に使えます。
下の写真は一般的な地図表示です。画面の左右にタブがあるのがわかるでしょうか? 左の三本線が「選択メニュー」、右の"+"が「オプションメニュー」。これが表示されているときには、メニューが利用できます。
その際に押すのが2個のコントロールボタンで、左のコントロールボタンを押せば左の選択メニューが、右のコントロールボタンを押せば右のオプションメニューが現れます。
たとえば地図が表示されている状態で選択メニューを呼び出すと、ここから目的地入力やVICSの表示に移ることができます。一方、スマートフォンの音楽を再生中のメディア画面では、プレイリストやアルバム、アーティストなどの表示機能を選ぶことができます。
一方、オプションメニューはおもに設定変更を行うためのものです。
なお、コントロールボタンを押すかわりに、中央のロータリースイッチを左右に動かすことで選択メニューやオプションメニューを呼び出すことも可能です。
ちなみに、中央のロータリースイッチを手前に動かすと、再生中のプレイリストや放送局リストが表示され、ここから簡単に選曲や選局が行えます。
スマートフォンなどの接続は、従来の専用ケーブルから通常のUSBケーブルに変更になりました。また、インターフェイスそのものも、"アウディ ミュージックインターフェイス"から"スマートフォンインターフェイス"に変わっています。
もちろん、従来どおり、Bluetooth経由で音楽を再生することも可能です。
私の場合は、iPhoneをUSBケーブルでつないでいますが、ミュージックプレーヤ代わりに使っているiPhone4は問題ないのですが、iPhone7と最新のiOSではメーターにプレイリストが表示されず、マルチファンクションスイッチでは選曲できませんでした。他のiPhoneでも、その世代やiOSのバージョンによってはこのような症状が発生するかもしれません。
これに対応するMMIのアップデートが「myAudi」からダウンロードできるようになると助かるのですが......。
(Text by Satoshi Ubukata)