神戸ジャンクションから100キロ弱ほど走りましたでしょうか、安富パーキングエリアでちょっと食事をして行きましょう。

それほど大きくはないものの、小綺麗なパーキングです。この辺りは兵庫県と言っても神戸からはかなり離れて、岡山県に近いエリア。播磨の文化圏というのでしょうか、筆者、とても好きでついつい立ち寄ってしまうものです。

少し話はそれますが、よく「クルマで走っていると、静岡県は大きいよね」という話になります。まあ、確かに広いですし、一番長いところを串刺しにするように高速道路が通っていますから、無理もないと思いますが、私としてはなんと言っても「新潟県」であると思っています。

距離も圏内だけで静岡の倍でもないですが、1.5倍以上はあるでしょう。そして静岡は東部と中部、西部でなんとなく景色も違いますが、新潟県内奥に高い山々でその手前の米どころ、という構図の中を走ることになりますので、あの距離の割に風景の変化が乏しいというのもその一因かもしれませんが、距離以上に「果てしない」感じがするのです。あれもあれでいいものなのですが。何か少し「不安になるほどに」延々。

それに比べたら変化こそしているので、ちょっと地味ではありますが、広いなと思うのは兵庫県です。帰ってきて岡山から兵庫県に入り、関西まで帰ってきたと言っても神戸まで100キロ以上ありますし、山奥の新温泉町湯本温泉から淡路島まででも圏内移動であるという事実。なかなか広い兵庫県であります。

だからこそ兵庫県内、単に移動で通過は惜しい気がするのです。何かちょっとでも立ち寄ってそのダイナミックさに触れて満喫したいなといつも思ってしまうのです。

この辺りは柚子が獲れるのですね。メニューで柚子絡みが充実。そして播磨といえば大好物でもある揖保乃糸。揖保乃糸の柚子塩にゅうめんなるメニューを発見。これをいただくことにしました。

一緒におにぎりも。炊き立てご飯が売りで定食だと大盛りやおかわりもできるという。ご飯推しでもあるようなので。

はじめあっさりかな?と思いましたが、食べ進めるうちに鶏の出汁の優しい味に癒されます。きざみ柚子がいいアクセントに、そして出来上がりのお料理を受け取りに行くと、いい香り。ゆずの里に来たなという感じがします。

揖保乃糸の滑らかな喉越しと、柚子香る鶏塩の出汁が相性抜群。一緒に頼んだおにぎりも正解でした。ツヤツヤとしたふっくらご飯が柔らかくふんわり握られています。コメを楽しみ、旅の腹ごしらえで昔から定番のにぎりめし。間違いないなと思いました。

播磨での優しさを存分に楽めた、鶏塩にゅうめんとおにぎりでした。

(Text & photos by Kentaro Nakagomi)