2019年2月21日、コンチネンタルタイヤ・ジャパンは、次世代のコンパウンドテクノロジー「グリーン・チリ2.0」を採用した“ハイパフォーマンス・エコタイヤ”の「EcoContact 6」を発表し、2019年3月から販売を開始する。
EcoContact 6は、従来のContiEcoContact 5に加えて、ContiPremiumContact 5のセグメントをカバーする新タイヤ。EcoContact 6の登場により、コンチネンタルタイヤのサマータイヤはすべて第6世代に移行。これにともない、タイヤ名から「Conti」がなくなった。
EcoContact 6の特徴は、転がり抵抗、ウェットブレーキ、耐摩耗性能という相反する性能をすべて向上させていることだ。ContiEcoContact 5との比較では、転がり抵抗が15%、ウェットブレーキ性能が6%、耐摩耗性能が20%向上。さらに、ハンドリング性能は17%向上する一方、静粛性はContiEcoContact 5と同レベルを維持している。
その実現のために、次世代のコンパウンドテクノロジー「グリーン・チリ2.0」を新たに開発。これにより、タイヤの転がり抵抗、ドライ/ウェットブレーキ性能、耐摩耗性能が大幅に改善されているという。
また、EcoContact 6には、シリカの含有量を高め、均一に分散しやすいよう改善されたハイテク・コンパウンドを採用。シリカとゴムを強く結合する「オプティマイズド・ポリマー・ネットワーク」により、走行時の変形を抑制することで、タイヤの転がり抵抗を低減する。
そして、従来のエコタイヤとは異なり、“ハイパフォーマンス・エコタイヤ”を名乗るEcoContact 6は、グリップやハンドリング性能も重視。タイヤサイズにあわせて、ストレートグルーブの数を3〜5本を用意。
また、外側に広がるショルダーグルーブがウェット・ハンドリング性能の向上に寄与する。
走行安定性を高めるために、非対称リブ・アングルを採用。これにより、リブの変形を防ぎ、路面との有効接地面積を確保している。
一方、非対称サイプ・テクノロジーがドライブレーキ性能を向上させるとともに、面取りされたサイプが排水をサポートすることで、ウエット路面での有効接地面積を維持するという。
サイズは13インチから22インチまでの93サイズを投入予定で、2019年にはそのうちの31サイズが発売予定だ。
ヨーロッパでは新車の3台に1台がコンチネンタルタイヤを装着しており、現時点で42のOE開発が進んでいる。たとえば、Audiでは、Audi Q2や新型Audi Q3に加えて、Audi A6やAudi A7 Sportbackなど、コンパクトカーだけでなく、上級クラスにも装着が広がるのが、EcoContact 6のハイパフォーマンス・エコタイヤぶりを示している。
価格はオープン。