それだけに、O・Zはフォルクスワーゲンオーナーにとっては常に気になる存在で、実際、多くのフォルクスワーゲンオーナーから支持を得ている。
そんな日本のファンのなかには「フォルクスワーゲン純正キャップを取り付けたい」と思う人が少なくなく、そんな声を耳にしたオーゼットジャパンがイタリア本社に提案するかたちで実現したのが、「Superturismo-LM(スーパーツーリズモLM)」のフォルクスワーゲン専⽤モデルなのだ。
現在、用意されているのは、流行のマットブラックで、サイズは7.5×17インチと7.5×18インチ(ともにで5穴/PCD112mm/オフセット50mmという仕様)である。
オーゼットジャパン代表取締役の内山晶弘さんは、「シルバーの"OZ RACING"の文字と純正キャップがよくマッチしています。もちろん、すべて車検に対応します。日本のフォルクスワーゲンオーナーにぜひおすすめしたいモデルです!」と語る。
「スーパーツーリズモLMは、スーパーツーリズモシリーズの3代目。実際にルマン用のホイールで使われたスポーク形状を継承するこだわりのモデルです。ロゴを配置している部分にテーパーをつけていますが、この部分に美しいロゴを描くというのは簡単そうで難しいんです。他のメーカーではなかなかできない技術。実はOZは塗装や印刷の部分でも高い技術を持っているんですよ」と内山さんはアピールする。
実はここにも日本市場の意向が反映されたのだという。
「2012年7月の世界会議でこのFormula HLTが発表されたんですが、その時点ではオープンタイプはありませんでした。センターキャップのトレンドがヨーロッパでは戻りつつありますが、一方、日本ではオープンタイプを好むお客さまがまだ多い。そこで、オープンタイプもつくってほしいとリクエストを出しました。そして、生まれたのがこの世界初のハイブリッド仕様。センターキャップでもオープンタイプでもスポーティなデザインが映えます。トレンドを先取りしたい人はセンターキャップを、オープンタイプがお好みならばそちらをと、装着するキャップを選べるところが新しい。数年後にセンターキャップのトレンドが日本に訪れたときに、センターキャップにチェンジするという楽しみ方もありますよ」と内山さんはいう。
サイズは17〜19インチが用意され、フォルクスワーゲンに適合するサイズもラインアップされるという。価格は4万9000円(1本)から。
定番モデルでいくか、それともトレンドを先取りするか? どちらを選んでも、フォルクスワーゲンオーナーの欲望を満たしてくれるに違いない。
(Text by S.Ubukata)
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