レーシングカーを中心に、精緻なレジン製ミニカーで多くのファンを集めているのが「Spark(スパーク)」だ。 ここは、東京・南麻布にある「Spark Japan」のショールーム。ルマン24時間レースで活躍したマシーンを中心に、さまざまなミニカーが所狭しと飾られている。


中でも目を惹くのが、ショールームの中央に置かれたAudi R18 e-tron quattro。1/8スケールのこのミニカーは、2012年にアンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラーのドライブで優勝したマシーンで、その台座にはロッテラー選手のサインが記されている。

他にもF1マシーンやラリーカー、そして市販車など、ミニカーマニアはもちろんのこと、クルマ好きにとっても目を奪われるものばかり。時間の経過を忘れて、ついに夢中になってしまう、そんな場所である。


また、ショールームの隣にはSpark Club(有料)の会員になれば無料で利用できる専用ラウンジがあり、Sparkのミニカーに囲まれながら至福のひとときを過ごすことが可能だ。


「Spark」は、2000年にミニマックス社が立ち上げたミニカーのブランド。1/43スケールを中心に、1/87、1/64、1/18、さらには1/12、そして1/8をラインアップする。

一番の特徴は、商品は基本的にレジン製ということ。ダイキャスト製のような大量生産には向かないものの、商品化までの期間が短くてすみ、また、少量生産だけにさまざまなバリエーションの展開が可能である。


たとえば、ルマン24時間の参戦マシーンが年内にリリースされたり、また、上位入賞を逃したマシーンもラインアップされるなど、少量生産のメリットを生かした商品展開がファンにはたまらない。また同じシーズンでも、サーキットに対応した変更が商品のディテールに反映されるなど、マニアを唸らすだけの高い完成度も魅力のひとつだ。

さらに、モータースポーツの歴史を遡り、往年のレーシングカーが続々とリリースされるだけに、幅広い年齢層から支持されるのも頷ける。


下の写真は、新商品や発売予定のサンプルが収められたショーケースの様子。早くも2015年登場の新型Audi R8 LMSがリリースとなっている。


こちらは、2016年のWRC、ラリー・モンテカルロで優勝したフォルクスワーゲン ポロR WRC。WRCのミニカーのなかでも、とくにラリー・モンテカルロ仕様は人気が高く、すぐに完売してしまうという。


Sparkのレジン製ミニカーはすべてハンドメイド。細かいパーツも手作りし、また、細部まで再現したデカールもすべて手張りで仕上げている。他のミニカーメーカーでは不可能なその精緻なつくりも、ファンを魅了する大きな理由である。


こちらは、アウディの市販モデル。最近はRSモデルのラインアップが充実してきたという。


左下はお子さまが気軽に遊べる1/64ダイキャスト製の「sparky」。また、右下は1/43のダイキャストシリーズで、エントリーモデルとしてSparkをより多くの人に親しんでもらうには格好のアイテムである。


好きなクルマをいつも身近に感じていたい......そんなクルマ好きにとってSparkのミニカーは、常にそばに置いておきたいアイテム。フォルクスワーゲンやアウディファンにとっても目が離せない存在である。

なお、Spark Japanのショールームでは、さまざまなミニカーを実際に見ることができるだけでなく、購入することも可能なので、興味のある方はぜひご自身の目で確かめてみることをオススメする。

Spark Gallery Minami Azabu
東京都港区南麻布4-13-5麻布矢野ビル1F
営業時間:12:30~19:00
定休日:日曜、祝日


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