このContiSportContact5(以下CSC5)をフォルクスワーゲンのパフォーマンスモデル「ゴルフR」に装着して、その性能をチェックすることに。タイヤサイズは標準と同じ225/40R18を選んだ。
さっそく走り出すと、"プレミアムスポーツ"のうち、まずは"プレミアム"のキャラクターを強く意識することになる。路面とのコンタクトがマイルドなのはContiSportContactの特徴のひとつだが、このCSC5も例外ではない。しかも、スポーツタイヤでありながらサラッとした印象なのは、ころがり抵抗の低さを示すものだろう。
標準タイヤではややゴツゴツとした乗り心地が気になっていたが、このCSC5に履き替えると問題は解消。高い真円度とあいまって、ワンランク上の快適さを手に入れることになった。
一方、グリップ性能の高さもすぐに伝わってくる。CSC5装着後は高速走行時のスタビリティが一段と高くなり、確実に路面を捉えているという印象。280ps、380Nmを誇るゴルフRの2.0 TSIエンジンに対してもグリップ性能は十分すぎるほどで、少なくともドライ路面ではその強大なトルクを余すところなく加速Gに変えてくれる。
コーナーではステアリングを切っただけリニアにタイヤのグリップが発生するおかげで、意のままにカーブを駆け抜けることができる。これにより、ハンドリングは軽快感を増し、コーナリングがますます楽しくなる。そのうえ、ステアリングのフィーリングが自然で、スポーツ性に加えて、このタイヤのプレミアム性を強く印象づけられた。
CSC5を装着したことで、スポーツ性、快適性ともに向上したゴルフR。パイパフォーマンスカーの性能を活かすも殺すもタイヤ次第ということを、再認識した瞬間である。
(Text by S.Ubukata / Photos by H.Uemura)