(取材協力:maniacs)
prominaの「HID Power Up System FLYシリーズ」は、フォルクスワーゲン/アウディの純正HIDを専用パワーアップバラストと専用チューニングバルブによってパワーアップするものだ。その詳細は
ゴルフ7の場合、HIDのバラストとバルブを交換するにはフロントグリルとフロントバンパーの脱着が必要だ。フロントグリルを外したあと、丁寧にフロントバンパーを取り外す。
そしてこちらは取り外したヘッドライトユニットの裏側。下の写真の左が純正のバラスト。これを写真右の専用パワーアップバラストと交換する。
純正のバラストと比べ、FLYシリーズのパワーアップバラストはひとまわり大きいが、固定するネジの位置が同じなので、加工無しで装着が可能だ。ハーネスも純正品がそのまま利用できるので、面倒な作業が発生することがない。
下の写真は右が純正、左がFLYシリーズの専用チューニングバルブ。同じ「D3S」タイプだが、FLYシリーズのバルブは専用品であることを示すために「D-0」と表記されている。
まずは運転席側のヘッドライトのみをFLYシリーズに交換して、純正HIDとの比較を行うことに。さっそくヘッドライトを点灯してみると......
下の写真が正面から見た様子。右が純正HIDで、左がFLYシリーズ......という説明が不要なほど、違いは明らかだ。
純正のHIDバルブが4200K程度であるのに対し、FLYシリーズの専用チューニングバルブは6000Kで、より白い光を放っている。さらに、35Wの純正バラストを42Wの専用パワーアップバラストに交換したことで明るさもアップしていることがよくわかる。
こちらはロービームをシャッターに当てたところ。運転席側のFLYシリーズの威力は一目瞭然だ。
純正HIDとFLYシリーズの比較が終わったところで、助手席側もFLYシリーズに交換。この状態でゴルフヴァリアントオーナーのN君に使用してもらうことに。
1週間後、N君からは以下のコメントがあった。
走り始めてすぐに感じたのは、圧倒的な明るさです。
純正のHIDバルブも明るいと思っていましたが、正直こんなに違うとは思っていませんでした。また、あらためて純正のバルブは黄みがかっていたのだと、気づかされました。
照らしているところと照らされていないところの境目がはっきりするようになり、照射範囲を意識させられるため、感覚的には照らしている範囲が広くなった感じがしました。
実際に走行してみると適度な明るさで、ネオンが明るい街ナカでも他の明かりに紛れることなく、しっかりと照らしていることがわかります。また高速道路では、先のカーブをしっかりと白い光で照らしてくれるので、道路左右の反射板に光が反射し、見通しがいつもよりよく感じました。
6000Kというと青っぽさが際立ってしまうかと少々心配していましたが、外から確認してもそこまで青っぽくなることはなく、あくまでも自然な白さで好感が持てました。
雨の中の運転では雨粒への光の反射がひどくなることを心配していましたが、実際はそんなに気にならず、安心して運転ができました。
対向車や前走車が眩しいのでは困るため、念のため別のクルマのルームミラーやサイドミラー越しに明るさを確認したところ、特に眩しいとは感じもありません。
見た目のカッコ良さに加えて、安全で快適な夜のドライブを実現するprominaのHID Power Up System FLYシリーズ。カスタマイズの入門編としては打ってつけといえる。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Hiroyuki Ohshima)