Volkswagenグループのラグジュアリーブランドである「Bentley」が、Volkswagenの電気自動車(EV)「ID.Buzz Cargo」と「ID.3」を“ファースト・レスポンス・チーム”車両としてクルー本社に導入した。
Bentleyでは、イギリスのクルーにある本社において、医療に関する緊急事態をはじめ、施設外でのイベントや施設内での通常業務に使用する車両としてはじめてEVを導入した。車両は「ID.Buzz Cargo」と「ID.3」の2台で、施設内にある107カ所のポイントで充電が可能である。
ID.シリーズの導入についてBentleyは次のようにコメントしている。
BEV車両への切り替えは、ブランドの「ビヨンド100」戦略の中の環境目標を達成するというBentleyのコミットメントに沿ったものです。今回導入された新型車両は静粛性も向上しているため、近隣住民への騒音公害を最小限に抑えることができます。また、技術的な観点からも、ベントレーの敷地内の10MPH制限の範囲内で運転するのに適しており、これまでの車両にかかっていたギアボックスやディーゼルパティキュレートフィルターへの負担がなくなりました。
Bentleyでは、2030年までにエンドツーエンドのカーボンニュートラルを目指す「ビヨンド100」戦略を掲げており、すでに物流業務ではEVのみを使用。今回、“ファースト・レスポンス・チーム”車両としてこの2台を導入したことで、年間1261Lの燃料が削減できるとしている。
(Text by Satoshi Ubukata)