■Golf R-Line ■Paudi (China) ■1/18
ミニカーの箱、しかも中の発泡スチロール材をご紹介しようと思ったのは初めて。紙箱から引き抜いたら立派なエンブレムがはめ込まれていたのです。
別にオマケとかそういうことでもなさそうで、これを外すと上側が前後に分かれる凝ったつくり。
ようやく取り出したミニカーはこれまた厳重に包まれていて、クオリティへの信念が見てとれます。
ここまでやるなら、フェリー航送の際に実車に被せられているVWロゴ入りの白いカバーを再現してくれたら完璧ですね。
包みを開いて取り出したモノは、8世代目ゴルフ。
実車の登場から時間が経つのですが、なかなかミニチュアの種類が増えないゴルフ8、ようやく新製品を入手しました。
中国のPaudiというメーカー製で、おそらく以前から中国VWのノベルティを作っていたメーカーと思われます。裏側には中国第一汽車とフォルクスワーゲンの合弁企業、一汽大衆有限公司の 名も刻まれており、つくりやプロポーションの良さは本家お墨付き。
車両のグレードはR-Lineを再現。Golfでは珍しい赤メタっぽいボディカラーの”キングスレッド”が綺麗です。
専用のバンパーデザイン、リヤ側はダミーマフラーがいかつい印象。
ご覧のとおり、ドア等は可動、画像には写っていませんがトランク内の底板が開いたり、前席シートのスライド機構があったり……とにかく手の込んだミニカーです。
そして、なんと、これもゴルフのミニカーでは初めてと思われますが、ミラーが可倒式なのです。部品点数も工数も増えますから、よくぞここまで……と。オーナーならずとも、手元におきたくなる一台。
初代と並べてみると、半世紀の時の流れにもぶれることなく「正常進化」を貫いてきたことがわかります。
同じクオリティでGTIも欲しいですね。
das kleine Golfgang (ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。