熊澤メカの診断で、早急に手を打つべき箇所が判明したボーラ。これまでは比較的、軽微な消耗品の交換で済んでいましたが、15年10万kmともなると、手を打つべきところも増えてくるのもいたしかたありません。

画像1: 【Bora V6 4MOTION】修理見積書に目がくらむ!?

熊澤さんのアドバイスでは、修理の優先順位は次の通り。最優先となるのが、電動ファン。まだ完全に壊れていないようでも、不調が見られるならば、いずれ壊れることは明白。気温が高くなれば、オーバーヒートの危険も伴います。因みに、電動ファンも、定番の故障個所のひとつだそう。多くの場合は、まずメインファンが故障。ただ温度上昇時のみに始動するセカンドファンが存在するため、即オーバーヒートとはならないらしい。しかし、メインファン同様に、こちらもそう遠くないタイミングで寿命を迎えるケースが多いとのこと。安全面でも早めに手を打つことが重要となります。

次に、ブレーキローター。ローター面の段付きが発生しているため、研磨か交換が必要です。ただ、もう15年も使用しているので、コストと寿命の両面で交換がベターとなります。最後は、ショックアブソーバー。すでに2名以上の乗車で、乗り心地の悪化が明確に感じられる状態なので、さっさと変えてしまえば、気持ちもすっきり。走りだって蘇ります。

画像2: 【Bora V6 4MOTION】修理見積書に目がくらむ!?

後日、メールで、マニアックスより見積書が到着。恐る恐る内容を確認してみることに。正直、心臓が飛び出るかと思いました(涙)。それを表にしたのが下記です。

整備内容・部品単価数量金額工賃
【電動ファン交換】16,000
電動ファン183,000183,000
電動ファン266,000166,000
【ブレーキ交換】27,000
Fブレーキパッド30,000130,000
Rブレーキパッド10,100110,100
Fブレーキローター14,500229,000
Rブレーキローター9,000218,000
ブレーキフルード(1L)2,80012,800
【ダンパー交換】42,000
Fダンパー32,700265,400
Rダンパー27,200254,400
Fロアアームブッシュ4,60029,200
Fアッパーマウント7,500215,000
Rスプリングマウント3,80027,600
合計390,50085,000
ボーラ修理見積書内訳(純正部品のみ使用の場合/ブレーキフルード除く)※2019年当時 ※税別

総額は47万5500円(税別)!

もう手頃な中古車が買える値段です(汗)。グレードにこだわらなければ、ゴルフ6も入手可能な金額です。思わず「カー〇ンサー」や「グー〇ット」を検索して、しばし現実逃避。とはいえ、現実を受け止めねばなりません。さて見積書の内容ですが、交換部品は、全て純正品を使用した場合のもの。高品質で信頼性の高い純正部品とはいえ、電動ファンひとつが、9万円はちょっと高すぎるような……。

その気持ちを見透かしたように、マニアックスから提示された見積書がもうひとつありました。それは一部の部品をいわゆる「優良品」に変更したものです。

優良品とは、純正パーツのサプライヤーなどが、プライベートブランド名で発売している互換部品のこと。といっても、選択肢は少なくないそうで、純正パーツナンバーがないだけの同等品から、すぐにダメになるような“名ばかり優良品”もあるとのこと。そんな中から、マニアックスでは、今まで経験を生かして優良品をセレクトしているそうです。

整備内容・部品単価数量金額工賃
【電動ファン交換】16,000
電動ファン1(優良品)51,875151,875
電動ファン2 (優良品)41,250141,250
【ブレーキ交換】27,000
Fブレーキパッド(優良品)18,750118,750
Rブレーキパッド(優良品)6,31216,312
Fブレーキローター14,500229,000
Rブレーキローター9,000218,000
ブレーキフルード(1L)2,80012,800
【ダンパー交換】42,000
Fダンパー32,700265,400
Rダンパー27,200254,400
Fロアアームブッシュ4,60029,200
Fアッパーマウント7,500215,000
Rスプリングマウント3,80027,600
合計319,18785,000
ボーラ修理見積書内訳(純正部品+優良部品)※2019年当時 ※税別

総額は、40万4187円(税別)までダウン!

なんと7万1313円(税別)も安くなっています。以前、総額が高価なことには変わりありませんが、税込みで約8万円のダウンは決して小さくありません。

マニアックスが提案してくれた優良品が、純正品と同等、またはそれに近い品質が担保されているのであれば、安いに越したことはありません。こうした提案は、うれしいかぎり。ただそれでも40万円(税別)が大金であることには変わりありません。あぁ、またまた中古車検索が捗ってしまいそう(汗)

さて、一体どうしたものか……。

次回に続く……

(Text by Yasuhiro Ohto)

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