ゴルフ/ゴルフ ヴァリアント TDIの発売を記念して(!?)、今年の“九州遠征”はゴルフ TDIを相棒に選びました!

画像1: 【燃費調査】「ゴルフ TDI」で九州へ!

9月8日、大分県のオートポリスでSUPER GT第6戦が行われました。昨年は「ゴルフ トゥーラン TDI」で東京〜九州を往復したのですが、「今年もTDIで行ってみようか……」と思っていたところ、ちょうどいいタイミングで「ゴルフ」「ゴルフ ヴァリアント」「シャラン」にTDI搭載モデルが追加になりました。

そこで、VGJ広報部に相談したところ、九州往復の相棒として「ゴルフ TDI ハイライン マイスター」をお借りすることができました。

画像2: 【燃費調査】「ゴルフ TDI」で九州へ!

今回追加されたTDIについては下記のニュースをご覧いただくとして、このゴルフ TDI ハイライン マイスターは、ゴルフ TDIの最上級グレード。さらに試乗車は、有償オプションカラーのオリックスホワイト マザーオブパールエフェクトのボディカラーに、オプション設定のプレミアムサウンドシステム“DYNAUDIOパッケージ”が装着されていて、GTIやRを除くノーマル系のゴルフではもっとも贅沢な仕様といえます。

搭載される2.0 TDIエンジンは、ゴルフ トゥーランや「ティグアン」と同じ、最高出力110kW(150ps)/3500〜4000rpm、最大トルク340Nm(34.7kgm)/1750〜3000rpmのタイプ。パサート(ヴァリアント、オールトラック含む)の140kW(190ps)/400Nm、シャランの130kW(177ps)/380Nmと比べると、もっとも控えめなスペックです。

WLTCモード燃費は18.9km/L。市街地、郊外、高速道路の各モード燃費は、それぞれ、14.0km/L、18.9km/L、22.2km/Lです。

画像3: 【燃費調査】「ゴルフ TDI」で九州へ!

ところで、今回、九州を目指すにあたり、ひそかに狙うのは「高速燃費30km/L超え」です。昨年、ゴルフ トゥーラン TDIで東京から鹿児島までエコランしたときの燃費が27.9km/L(ドライブコンピュータの数値)でしたので、これを上回らないことには格好がつきませんから!

画像4: 【燃費調査】「ゴルフ TDI」で九州へ!

本当は昨年同様、東名高速の東京インターからスタートしたかったのですが、出発予定の9月5日まで、河口湖周辺でフォルクスワーゲンのTDI試乗会が開催されており、イベント終了後にその会場からゴルフ TDIを“乗り逃げ”するというスケジュールになったので、燃費計測の起点は東名の御殿場にし、インター近くの給油所で満タンにしたのち、東名高速に向かいました。

画像5: 【燃費調査】「ゴルフ TDI」で九州へ!

夕方の出発になったため、この日は400kmほど先の神戸付近に宿を確保。東名高速に乗り、すぐに新東名に分岐。その後は、伊勢湾岸道、新名神、名神、阪神高速を乗り継ぎます。

エンジンやトランスミッションの印象は、同じパワートレインを積むゴルフ ヴァリアント TDIとほぼ同じ。一方、乗り心地に関しては、少し重いゴルフ ヴァリアントのほうがよりマイルドな印象です。

とりあえず往路はのんびりとしたペースを心がけます。80km/hを少し超えると7速DSGが7速に入りますので、そのあたりの速度をキープ。エンジン回転は1200rpmと低いですが、巡航するには必要十分なトルクを発揮してくれるのが頼もしいところ。ただ、このあたりの回転数はノイズ(N)や振動(V)がやや大きく、1300rpm、80km/h台後半に少しペースを上げるだけで、NVが抑えられます。

基本的にはアダプティブ クルーズ コントロール(ACC)は使わず、瞬間燃費の数字を見ながらペースを微調整します。そして、下り勾配では、アクセルペダルから足を離し、エンジンブレーキがかからない「コースティング」を利用して燃費を伸ばします。このためには、ドライビングプロファイルを「エコ」モードにセットしておく必要あります。なお下り勾配がキツいところでエンジンブレーキを効かせたいときには、パドルを操作するとコースティングが解除されます。

長距離トラックと抜きつ抜かれつを繰り返しながら走ること約6時間、目的地手前のパーキングエリアに到着。注目の燃費は……30km/L! 20km/Lを超えるとメーターには小数点以下が表示されませんが、Discover Proを見ると30.9km/L。もうちょっとで31km/Lだったのに……惜しい。

画像6: 【燃費調査】「ゴルフ TDI」で九州へ!

2日目の6日は、大分のオートポリスを目指します。土地勘がないので、カーナビ任せで走っていたらあらぬ方向に導かれてしまい、そのせいで1時間半ほどロス(涙) 山陽道に辿りついたところで、高速エコランを再開しました。

初日に比べて、山陽道はアップダウンが多く、長い上りのあとに長い下りという繰り返しで、なかなか平均燃費が伸びません。メーターの数字が27〜29km/Lを往ったり来たりという状況が続きます。前日同様、ペースは80km/hほど。ときどき、工事による車線規制でペースが落ちたり、渋滞する場面もあったりで、さらに朝一番のミスコース(!?)のおかげで、夕方までにオートポリスに到着するのが難しくなってきました。

そこで、途中で予定を変更し、この日は予約した阿蘇の宿に直接向かうことにしました。これにともない、高速から下りる場所が、大分道の日田インターから九州道の熊本インターに変更となりました。

画像7: 【燃費調査】「ゴルフ TDI」で九州へ!

台風の影響で横風が強い関門橋を通過したのが午後3時すぎ。そして、熊本インターの手前、北熊本SAで燃費計測を締めると……663kmの走行で平均燃費は28.7km/Lと、30km/Lには届きませんでした。前半と合わせても29.5km/Lで、目標としていた30km/Lはわずかに及びませんでした……残念!

とはいうものの、WLTP高速道路モード燃費の22.2km/Lを約3割上回り、暑いなか、エアコンをガンガン効かせながら、昨年のゴルフ トゥーランの27.9km/Lを超えることに成功!

熊本インターを下りて給油したところ、1,208km走って40.06L、燃料代4,700円で御殿場〜熊本を移動(都市高速や一般道含む)できたというのはすごい! 熊本インターを下りた時点で、走行可能距離は260kmを示していたので、高速に乗り続けていれば鹿児島までは楽勝のはず。この燃費の良さを知ってしまうと、TDIでのロングドライブはやめられません!

ここから9日の午前までは、一般道をドライブ。山道の上り、下りが続きますが、低回転から強力なトルクを発揮するTDIエンジンは、軽くアクセルペダルを踏むだけでグイグイと山道を登っていくのでストレスとは無縁です。一方、下りでは、その軽快なハンドリングのおかげで、スポーティな運転が楽しめます。

そんな状況で242kmを走り、平均燃費は18.1km/Lでした。

画像10: 【燃費調査】「ゴルフ TDI」で九州へ!

9日の午前には東九州道の中津インターに入り、東京を目指しました。なんとか当日のうちに東京に着きたいと思い、あえてエコランせずに走ることにしました。

山陽道の福石PAまでの458kmは少し早めのペースで、21.2km/L。これでは東京まで燃料がもたないかもしれないということで、トラックに負けない程度にペースを落とし、新名神〜名神〜新名神〜伊勢湾岸道〜東名(新東名ではなく)を走ると、25.1km/Lまで燃費が回復しました。ふつうに走って25km/Lですから、ホント、TDIって経済的ですね!

画像11: 【燃費調査】「ゴルフ TDI」で九州へ!

結局、約5日で2,680kmを走り、総平均燃費は24.5km/Lでした。この間に給油した軽油は109.34Lで、満タン法でも24.5km/Lの平均燃費を達成しています。

2,680kmのドライブは、それなりに時間がかかりましたが、まわりが心配するほど疲れていないのはさすがゴルフ! 工事渋滞以外ではACCやレーンアシストを使いませんでしたが、直進安定性の高さや落ち着いた乗り心地のおかげで、ドライバーの負担は最小限でした。

ドライブ中に、DYNAUDIOプレミアムサウンドシステムで好きな音楽を楽しめたのも、疲れの軽減につながったのかもしれません。

ロングドライブを終えて一週間が過ぎたいま、「また来年もクルマで行こうかな」と思い始めている私です。次はどのクルマにしようかな(笑)

画像12: 【燃費調査】「ゴルフ TDI」で九州へ!

(Text by Satoshi Ubukata)

This article is a sponsored article by
''.