■Golf/GAMA (Germany) ■Golf2/Schabak (Germany)
■Golf3/Schabak (Germany) ■Golf7/Herpa (Germany) ■1/43

画像1: Golfgang Nr.240: Golf

一概にそうともいいきれない、と思いつつも……。

ミニカーだって工業製品である以上、その時代の生産技術のレベルを少なからず反映しているのではないか、と思えるのです。

わかりやすいのは、精密度合いの向上でしょうか。ミニカーを製造する機械や技術も実車の世界同様に進化する、という。

画像2: Golfgang Nr.240: Golf

この4台は、それぞれの世代のゴルフが発売された頃に市場に出たミニカーたち。4台ともドイツ製で、初代は1970年代、ゴルフ2は80年代、ゴルフ7は21世紀のミニカーになります。

初代ゴルフのミニカーを見ると、その質感やディテール表現に懐かしさを感じる一方、ゴルフ7には、実車がそうであるようにキレのあるシャープさが感じられます。でも、70年代のミニカーメーカーがいきなり「懐かしさ」を目指したはずもなく、やはり当時の感覚というか、「これくらい再現できればいいんじゃない」という落としどころがいまとは違ったんだろうなぁ、と思えるのです。

画像3: Golfgang Nr.240: Golf

1も2もサイドミラーすらないですし。ゴルフ7は可動部がありませんが、かつてのミニカーといえばドアやボンネットが開く、というのもポイントですね。昨今は開閉部分の隙間がスケール感を損なうということでそうしたギミックは省略される傾向にあります。

画像4: Golfgang Nr.240: Golf

こんなふうに素材や仕上げは時代とともに変わりますが、「このクルマをミニカーにしようぜ!」という人々の情熱だけは永遠であってほしいな、と。

画像5: Golfgang Nr.240: Golf

◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。

This article is a sponsored article by
''.