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■ Golf 1-7

■ 1/87

■ Presse set Berlin


素晴らしいです。

なにが素晴らしいって、真っ白な舞台に並ぶシルバー一色の歴代ゴルフ。そこに一点ブルーのVWロゴが入るというこの整理整頓された世界観。

Nr.143で予告したわけではないのですが、ゴルフ7プレス発表時のミニカーセット、コンプリートバージョンです。まさに、ゴルフのもつ「飾り気のない精緻で機能的な美しさ」が徹底された装丁です。

6と7(新型)をデザインしたヴァルター・デ・シルヴァ氏は、フォルクスワーゲングループに招かれて以降、フォルクスワーゲンのブランドをよく理解して、このようなクリーンな雰囲気こそフォルクスワーゲンのデザイン言語である、と再定義したとのことです。この無駄のない 水平基調の世界観は、もちろん、ジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインした初代ゴルフから継承されているものでもあります。

どなたがこのミニカーセットを企画したかは存じませんが、ミニカーというアイテムであっても、ブランドづくりに貢献できるクオリティを達成していることは賞賛に値します。

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おさめられているミニカーは、1:87スケール。7以外はそれぞれ以前からある製品ですが、このように凝ったパッケージにおさめられることで、新たな輝きを発する好例かと思います。

ミニカーと一緒に写っているイラストは、新型ゴルフの東京での発表会で配られたものです。ジウジアーロ氏の初代ゴルフと、デ・シルヴァ氏のゴルフ7のスケッチが同居しているのは、ふたりがゲスト参加した発表会を記念してのことです。
 
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このミニカーセットは、残念ながら東京で配られたわけではないのですが、ジウジアーロ氏が語った「ゴルフの進化は、家族が続いていくようなもの」ということが俯瞰できるセットではないかと思います。

「伝統と革新」というゴルフのアイデンティティは、7世代目にして、さらに揺るぎないものになったのではないでしょうか。

「たかがミニカー」でも、ドイツは本気度が違いますね。

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◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。

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