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■ Cabriolet History

■ AWM/Herpa/Wiking(Germany)

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馬はそもそもフルオープンだった、とか、少ない日照を存分に楽しみたい、とか、欧州の人々がオープンカー好きである理由は諸説ありますが、元祖空冷ビートルもその誕生時からオープンタイプを持っていました。大衆車ゴルフであっても、太陽への憧憬は捨てきれず、オープンボディが用意されました。

もちろん、几帳面なドイツのプロダクトですから、ただ屋根を切るのではなく、フロントガラスの角度やボディの強度などもしっかり見直して専用の一台をつくり上げています。このミニカーは、そんなフォルクスワーゲンがつくり出してきたドイツ流カブリオレの系譜をまとめたセット。

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内容は、VW1302 cabriolet、Golf1 Cabrio、Golf3 Cabrio、New Beetle Cabrioletの4台。それぞれのミニカーは既に市場に出ていたものですが、カラーの統一と爽快感あふれるパッケージに収められたことでまた新たな魅力が生まれています。

蒐集家という人種は不思議なもので----これはミニカー蒐集に限定的なのかも知れませんが----既に所有しているミニカーでも、収められるパッケージが変わると食指が動くのです。

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ということは、その中身もさることながら、収められている箱やディスプレイのされ方、はたまたセットのように「集合している意義」みたいなことまで含めて興味対象なのでしょう。

フォルクスワーゲンがつくるカブリオレの特徴のひとつに、畳んだ幌を完全に格納せず、ボディ後部に背負うスタイルがあります。このセットを眺めているとそんな伝統も受け継がれている様子がわかり、4台は4代でもあるというストーリーを実感するのです。

だからといって、パッケージ違いをイソイソと買い集めていい理由にはなりません(呆)。

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◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。

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