■ Golf GTI
■ Unknown (Unknown)
■ Friction Powered
■ 190mm
全体的にユルいけど、ゴルフの四角っぽさはきちんと出ている。ボディは分厚いプラスティック、ウィンドーも瓶底メガネみたいに厚ぼったくて玩具感いっぱい。現代のクルマでは見かけなくなった「空気がたくさん入っていそうなタイヤ」が、80年代のほのぼのした佇まいを見せています。
どう見てもゴルフIIですが、ご覧のとおりフロントグリルにはVWエンブレムがなく、ちょっと怪しい。
ボンネットのステッカー、いや、シールというほうがふさわしいか、にはGTIと書いてあり、勇ましいスポイラーも装備。ナンバー87は謎ですが、1987年頃につくられたのかも。
リヤに装備されているハズミ車は、ギアが欠けているのか不動になっています。おそらく前オーナーだったお子様がブンブン走らせたのでしょう。
夜店で売られてたような雰囲気、いっさいの刻印がなく、メーカーも産国も不詳ですが、しっかり時代の空気をまとった赤いGTIは名車の記憶を後世に伝えてゆくことでしょう。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。
ボンネットのステッカー、いや、シールというほうがふさわしいか、にはGTIと書いてあり、勇ましいスポイラーも装備。ナンバー87は謎ですが、1987年頃につくられたのかも。
ボディ全体のプロポーションはバランス良くできていますが、車内を覗き込むとぞんざいな形状のステアリングと電気のスイッチみたいに直立したシフトノブが愉快です。
リヤに装備されているハズミ車は、ギアが欠けているのか不動になっています。おそらく前オーナーだったお子様がブンブン走らせたのでしょう。
夜店で売られてたような雰囲気、いっさいの刻印がなく、メーカーも産国も不詳ですが、しっかり時代の空気をまとった赤いGTIは名車の記憶を後世に伝えてゆくことでしょう。
たとえ安価なオモチャであっても。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。