110530bs004.jpgクルマの基本性能。よく耳にする言葉だと思います。しかし、それが具体的にどのようなことなのかを改めて考えたことはあるでしょうか?

(Photo by M.Arakawa)

110530bs001.jpg一般的には「走る・曲がる・止まる」という3要素をクルマの基本性能と呼ぶことが多いようです。「クルマが走って曲がって止まるのは、当たり前の話じゃないか」そんな声が聞こえてきそうですが、この言葉の前に、「ドライバーの思いどおりに」という文言を付け加えるとどうでしょう? 果たして「当たり前の話」でしょうか?
クルマがあなたの思いどおりに走り、曲がり、止まるのです。つまり、あなたが加速したいと思ったタイミングで、かつアクセルペダルを踏んだ量だけ確実に加速します。曲がりたいと思う方向にハンドルを切ったタイミングに対して、早すぎず遅すぎずクルマは向きを変え、しかも予測したとおりにコーナーをトレースします。アクセルペダルを離せば、イメージしたとおりにエンジンブレーキがかかりクルマは減速を始め、ブレーキペダルを踏めば予測どおりの効き具合で確実に減速・停止ができます。たとえハンドルを切りながらブレーキングをしたとしても、クルマは不用意に挙動を変えることなく安定した姿勢で呼応します。これが「基本性能の高いクルマ」です。

110530bs005.jpgこのたびデビューした新型パサート。日本におけるフォルクスワーゲンのフラッグシップモデルです。新型パサートに初めて乗った瞬間、私は改めてクルマの基本性能のことを思いました。忘れかけていた、クルマが自分の思いどおりに走るという感覚。これを新型パサートが思い出させてくれたのです。
世の中には、「いいクルマ」は山ほどあります。たとえばアウトバーンを200km/hで数100キロの距離を移動できるクルマはザラにあります。また、機能性に優れキャビンも広く、誰が乗っても快適に過ごせるというクルマも数多く存在します。しかしそんなクルマたちでも、「あらゆるシーンでつねに思いどおり・・・」という観点では、合格点を与えるわけにはいかない場合が少なくありません。

110530bs002.jpg新型パサートは、誰がどんな目的で乗ったとしても、必ず高い満足を約束してくれるという不思議なクルマなのです。クルマに対する要求は、人によってさまざまです。広く静かな空間で快適に穏やかに移動したい。高速道路を速いアベレージで巡航し、少しでも早く目的地に到着したい。市街地での取り回しや渋滞のストップ&ゴーでストレスを感じたくない。コンパクトカー並みの経済性をもつハイグレードなセダンが欲しい。高品質なクルマに乗りたいが、時節柄エコに対する意識も失いたくない......などなど。あげれば切りがありませんが、新型パサートは思いつくままに並べたこのような要求に対しても100%応えてくれます。

110530bs006.jpgなかでも最大の特徴は、このボディサイズでありながら1.4Lという小排気量エンジンを搭載しているということです。この点について、たとえば今までV型6気筒3,200ccのパサートに乗っていた方は、排気量が半分以下になってしまったことに対して違和感を覚えることでしょう。いかに過給器が備えられてパワーもトルクも遜色ないまでに高められているとしても、です。
ただ、時代はこのダウンサイジングコンセプトを求めています。深刻化する環境問題に対応するためにすべての自動車メーカーはさまざまな技術を開発していますが、フォルクスワーゲンが技術の粋を結集させて開発した回答のひとつが、このTSI+DSGなのです。細かい技術説明は他の方のレポートに委ねますが、この最先端技術を所有することの喜びを、一人でも多くの方に味わっていただきたいと思います。

110530bs003.jpg今でこそ、他の自動車メーカーもダウンサイジングコンセプトに基づいてエンジンの小排気量化を実施し、多段化されたトランスミッションと組み合わせることで高効率なパッケージを市販化しています。しかしフォルクスワーゲンは、彼らの1歩も2歩も先をいっています。世界に先駆けて実用化した高度な技術は、すでに熟成を重ねています。これがパサートの、そしてフォルクスワーゲンの魅力です。

(Text by S.KIKUTANI)


菊谷 聡(きくたに さとし)
輸入車最大手ディーラー勤務後、CARトップ編集部副編集長を経て現在は自動車専門コンサルティング会社を経営するかたわらエディターおよびライターとして活動。また、自動車を絡めたライフスタイルを中心とした講演、自動車メーカーのセールス研修コンサルタント&インストラクター、企業オーナーのパーソナルコーチとしても活動中。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。伝説のVWバイブル"BREEZE"誌においても、生方編集長の元寄稿をしていた経歴をもつ。

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