090528Ishi001.jpgQ: タイヤの耐荷重について教えてください。GOLFの場合のフル乗車時のリアタイヤの空気圧が300kPaとなっています。しかし、タイヤメーカーのカタログだと250kPaまでしか耐荷重が記載されておりません。新車装着タイヤは一般販売のものとなにか違っているのでしょうか。また、耐荷重はまだ空気圧によって上がっていくのでしょうか。
A: 新車時に装着されているタイヤと一般に市販されいるタイヤも基本的なタイヤの構造的を示す指数については同じ規格を採用しています。今回のご質問では、車に指定されている指定空気圧を充填するに当たり履いているタイヤの許容最大空気圧を確認したいということだと思いますので、その確認方法についてご案内します。

090528Ishi002.jpg基本的にどのタイヤメーカーであってもタイヤのサイドウォールにはそのタイヤに関するいろいろな情報が記載されています。代表的なものとしては、タイヤのサイズが記載されているのはご存知だと思いますが、速度記号やロードインデックス(最大荷重指数)、今回のご質問である許容最大空気圧が記載されています。それ以外にもいろいろな情報が記号や数字で記載されていますが、ユーザーの方が日常で使用するには必要な情報ではないでしょう。

090528Ishi005.jpg許容最大空気圧については、記載例として「MAX PRESS: 350psi」というように記載があります。この数値をみて車の指定空気圧を充填しても大丈夫かどうかを判断することができます。基本的には、車の指定空気圧を下回る許容最大空気圧のタイヤを装着することはないと思いますが、タイヤメーカーによっては適合サイズのタイヤに許容最大空気圧が下回る場合があるかも知れません。そのような場合は、同じサイズのタイヤであってもエクストラロード規格(XL)のタイヤが設定されている場合がありますのでタイヤメーカーに確認をしてみると良いでしょう。また、車によってはXL規格を指定している可能性がありますので確認が必要です。

090528Ishi003.jpgタイヤの耐荷重と空気圧の関係は重要です。タイヤの性能上、十分な耐荷重性能を持っていても適切な空気圧が充填されていることが前提となります。空気圧を高めることでタイヤの負荷能力(耐荷重)は向上しますが、タイヤの許容最大空気圧を超えることは安全上できません。XL規格のタイヤはスタンダードのタイヤより高い空気圧を充填することで負荷能力が増すようになっていますので、適正な負荷能力(耐荷重)を得るための適正な空気圧を確認することが必要です。

XL規格タイヤについて補足しますと、スタンダードタイヤよりタイヤ内部の構造を強化したものです。それにより空気圧をスタンダード規格より高めに充填することが出来ることで同一タイヤサイズであっても高い負荷能力(耐荷重)を発揮することができるタイヤです。また、タイヤの空気圧を示すキロパスカル(kPa)は、よく使われるキロ (kgf/㎠)とは異なります。あまり聞きなれない単位なので分かり難いのですが、SI単位(ISO国際規格)の表示が義務付けられた新計量法の施工にキロパスカル (kPa)という圧力を示す単位が国際標準となりました。
使い慣れたキロ (kgf/㎠)に換算するにはキロ (kgf/㎠)x98.1=kPaになります。例としては以下のように換算できます。

2.0 kgf/㎠ x 98.1 = 196kPa
2.5 kgf/㎠ x 98.1 = 245kPa

090528Ishi004.jpgキロ(kgf/㎠)よりキロパスカル(kPa)の方がやや少ないということが分かりますので、キロパスカル(kPa)単位のタイヤ空気圧ゲージを使用する場合は、若干多めに設定することで、従来の感覚で調整できると思います。

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