110517-GolfCabriolet-19.jpgスポーティに変身した新型ゴルフカブリオレを初ドライブ! 果たしてどんな走りを見せてくれるのだろうか?



今回試乗したのは、1.4 TSI "ツインチャージャー"と7速DSGが組み合わされたモデル。実は日本に導入が予定されているのがこの組み合わせであり、幸運にも日本仕様に近いクルマを試すことができたのだ。

ついでにいっておくと、日本仕様として検討されている仕様は、現地で「パフォーマンスパック」と呼ばれる装備充実バージョンで、たとえばLEDランプ付きのバイキセノンヘッドライトやレザーシート、前席のシートヒーター、ダイナミック&スタティックコーナリングライトなどが標準装備になる。タイヤは標準の16インチから225/45R17にインチアップされるらしい。

なお、LEDテールランプは全車に標準である。

110517-GolfCabriolet-20.jpg110517-GolfCabriolet-21.jpg
110517-GolfCabriolet-11.jpgさっそくコックピットに収まると、サルサレッドのレザーシートが実に鮮やかだ。そのわりにダッシュボードなどのデザインがゴルフと変わり映えせず、もう少し色気があってもいいと思った。
110517-GolfCabriolet-12.jpgシートに座っておやっと思ったのが、強い陽射しの下にしばらく停めておいたにもかかわらず、シートが熱くないこと。実は、レザーシートとステアリングホイール、そして、シフトレバーには、温度上昇を抑える"クールレザー"が施されているのだ。
試しに他のシートに触れると明らかにそちらのほうが温度が高い。夏場の暑さを考えると、個人的にはレザーシートは要らないと思っていたが、こんなレザーなら文句はない。

110517-GolfCabriolet-15.jpg
いざ走り出すと、その爽快さに思わず目尻が下がる。走り始めて5分も経たないうちにこのありさまだ。隣に吉田由美ちゃんが乗っていたから......というわけではないので、念のため!

すぐに感じたのが、ボディ剛性の高さだ。わなわなとボディが揺れたり、フロアが振動することはなく、実にしっかりとしたボディに好感を抱いた。乗り心地は少し硬めだが、ボディ補強などにより増えた車両重量を、硬いバネで無理矢理押さえつけるようなことはなく、とても快適なレベルに仕上がっている。ゴルフ6本来の直進安定性や軽快なハンドリングもそのままだ。カブリオレだからといって、走りに妥協したくない僕としては、この仕上がりに大満足である。

もちろん、オープンカーとしての爽快さも高いレベルだ。フロントウインドーとの距離が適度に確保されているので、圧迫感とは無縁。カブリオレにとってこれは大事なポイントである。

サイドウインドーを上げて走れば、60km/hくらいまでならキャビンへの風の巻き込みは少なく、髪が揺れる程度。速度を上げると、それなりに風の巻き込みは目立ってくるが、それでも100km/h以下なら気にならない。

110517-GolfCabriolet-14.jpgさらにスピードを上げたいときには、後席にウインドディフレクターを取り付け、メッシュの衝立を立ててやればいい。これなら100km/hオーバーでも平気だし、パッセンジャーとの会話も楽しめる。
一方、ソフトトップを閉じると、ハッチバック並みとはいわないまでも、カブリオレとしてはかなり静かなキャビンに早変わり。どこか窓が開いているような感覚に見舞われることもない。ゴルフカブリオレでは、ソフトトップの弱点がほぼ解消されていたのだ。

110517-GolfCabriolet-13.jpgちなみに後席は、大人にとっては少し足元が狭いものの、窮屈で耐え難いというほどではなく、補助席以上の仕上がりである。
というわけで、試乗が終わるころにはゴルフカブリオレにすっかり惚れ込んでしまった僕。ゴルフの良さを失うことなく、オープンエアモータリングが満喫できるゴルフカブリオレ。最近、オープンカーはご無沙汰なので、次期愛車候補としていきなり最上位にランクしそうである。

そうなると、気になるのは日本導入時期と価格だが、VGJによれば今秋にも日本上陸を果たすということで、価格は400万円を切りたい考えのようだ。個人的には300万円台前半のグレードが追加されることを期待しつつ、あれこれ悩みながら(!?)、日本発売を心待ちにしたい。

110517-GolfCabriolet-17.jpg
(Text by S.Ubukata)

This article is a sponsored article by
''.