デビューから4年を経てマイナーチェンジした「ザ・ビートル」をプレス試乗会でチェックする。
一方、インテリアはメーターパネルやステアリングホイールのデザインが微妙に変わっているものの、見た目はほぼそのまま。試乗車にはメーカーオプションの純正ナビ「714SDCW」が装着されていたが、標準のオーディオが「Composition Media」になり、Appleの"CarPlay"やGoogleの"Android Auto"が利用できるようになったことで、今後は純正ナビを選ばない人が増えるかもしれない。
一方、インテリアはメーターパネルやステアリングホイールのデザインが微妙に変わっているものの、見た目はほぼそのまま。試乗車にはメーカーオプションの純正ナビ「714SDCW」が装着されていたが、標準のオーディオが「Composition Media」になり、Appleの"CarPlay"やGoogleの"Android Auto"が利用できるようになったことで、今後は純正ナビを選ばない人が増えるかもしれない。
1.2 TSIエンジンと7速DSGがもたらす動力性能は、必要十分な加速を示し、日常使ううえでは不満がない。215/60R16タイヤが装着されるザ・ビートル デザインは乗り心地もマイルド。快適なドライブが楽しめるのはこれまでどおりだ。
これまでの「ザ・ビートル ターボ」に代わるグレードとして設定されるのが「ザ・ビートル 2.0 R-Line」だ。搭載されるエンジンが211ps/280Nmを誇る2.0 TSIというのは変わらないが、クロームストリップを備えるフロントバンパーや、ブラックペイントのサイドスカート/フェンダーアーチ、リヤスポイラーなどにより、ザ・ビートル デザインとは明らかに印象の異なるエクステリアに仕立て上げられている。
インテリアでは、油温計、ストップウォッチ、ブースト計が収まる3連メーターが標準で装着されるのはこれまでどおりだ。
2.0 TSIには6速DSGが組み合わされるが、1.2 TSIから乗り換えると低速から明らかにトルクに余裕があり、動き出しも力強い。もちろん、アクセルペダルを深く踏み込めば、2000rpm後半から力強さを増し、さらに4000rpmを超えたあたりからはスポーティなサウンドを伴いながら勢いづいていく。
それを235/45R18タイヤで受け止めることになるが、引き締まったサスペンションが組み合わされるとあってやや硬めの乗り心地を示すが、もちろん十分許容できるレベルに収まっている。
ということで、マイナーチェンジ後も無難な仕上がりを見せるザ・ビートル デザインと、スポーティなイメージを強めたザ・ビートル 2.0 R-Line。キャラクターがよりはっきりしたこともあって、これまで以上に幅広い層から注目されるのではないだろうか。
(Text & photos by S.Ubukata)