2022年10月15日〜16日、岡山県の岡山国際サーキットでENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第6戦 「スーパー耐久レースin岡山(3h×2レース)」が行われ、ST-Zクラスにスポット参戦した#33 Audi R8 LMS GT4が見事完走を果たした。

画像1: 【S耐 岡山3時間レース】Audi driving experience Japanが見事完走

アウディ ジャパンでは、「Audi driving experience / Circuit trial Time trial session」の総合優勝者を対象に、実際にレース参戦の機会を設ける「Race experience」を行っており、今シーズンは竹川翔太さんがこの権利を手に入れている。その実践レースとして、今回の岡山戦にAudi driving experience Japanがスポット参戦。通常はHitotsuyama Audi R8 LMS GT4として走行する21号車が、#33 Audi R8 LMS GT4として岡山に姿を現した。

竹川さんに対しては、事前にプロドライバーによるレッスンが2回実施され、初回は1分44秒台だったタイムが、2回目には1分41秒に短縮され、予選で1分40秒を突破できるかに注目が集まる。

画像2: 【S耐 岡山3時間レース】Audi driving experience Japanが見事完走

竹川さんをサポートするのは、Audi driving experienceのインストラクターを務めるジェントルマンの中原英貴選手(Aドライバー)、プラチナドライバーの宮田莉朋選手(Bドライバー)、実力派エキスパートの神 晴也選手(Cドライバー)だ。

画像: 写真左から、宮田莉朋選手、神 晴也選手、中原英貴選手、竹川翔太さん

写真左から、宮田莉朋選手、神 晴也選手、中原英貴選手、竹川翔太さん

この岡山戦にはGT4公認車両とGT4規格に準ずる車両で戦われるST-Zクラスには8台がエントリー。Audi R8 LMS GT4は#33とともに#505 RED SEED Audi R8 LMS GT4(岡本武之/加賀美綾佑/田ヶ原章蔵組)が参戦。また、Porsche 718 Cayman GT4は#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR(鈴木建自/TAKESHI/福田幸平/谷川達也組)が参戦したが、#22 Porsche 718 Cayman GT4 RS CSは急遽参戦がキャンセルとなった。

まずは10月15日午後2時45分から、公式予選が行われた。スーパー耐久ではA〜Dドライバー全員が予選に臨み、うちAドライバーとBドライバーの合算タイムでスターティンググリッドが決定。C/Dドライバーは予選通過基準タイムをクリアする必要がある。

竹川さんは午後4時からのC/Dドライバー向けのセッションで走行。タイムアタック開始後に1分40秒556をマークし、その後、1分40秒094、1分40秒083と自己ベストを更新していく。目標としていた1分40秒突破にはわずかコンマ083秒届かなかったものの、練習の成果を大いに発揮する結果になった。

ST-Zクラスのスターティンググリッドは、#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4がポールポジションを獲得。6番手が#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR、7番手が#33 Audi R8 LMS GT4、8番手が#505 RED SEED Audi R8 LMS GT4となった。

10月16日午後には3時間の耐久レースが行われた。Audi driving experience Japanのスターティンググリッドには、歴代のRace experience参加者が竹川さんの応援に駆けつけた。

画像: Audi driving experience Japanのスターティンググリッドに駆けつけた歴代のRace experience参加者。右から第2回の阿野雅樹さん、第3回の藤井優紀さん、第4回の阿野雄紀さん。阿野雅樹さん、雄紀さん親子は21号車のドライバーとしてスーパー耐久に参戦中。

Audi driving experience Japanのスターティンググリッドに駆けつけた歴代のRace experience参加者。右から第2回の阿野雅樹さん、第3回の藤井優紀さん、第4回の阿野雄紀さん。阿野雅樹さん、雄紀さん親子は21号車のドライバーとしてスーパー耐久に参戦中。

#33 Audi R8 LMS GT4のスタートは竹川さんが担当。スプリントレースの経験があるだけに、しっかりとスタートを決めて見せた竹川さんは、序盤に1分40秒台のラップタイムをマークするなど善戦。その後もスピンや他車との接触はなく、無傷でマシンを次の中原選手に渡すことができた。「いつもは20分から30分のスプリントレースですので、後半は体力的にもキツかった。でも、耐久レースがこういうものだというのが経験できたのは良かった。そこでホントは爪痕を残せたら良かったんだけど、そんな甘くなかったですね(笑)」と笑顔で話す。

#33 Audi R8 LMS GT4は第2ドライバーの中原選手がミス無く周回を重ね、その後、最終ドライバーの神選手が速いペースで追い上げるという展開に。ゴール直前にマシンのメーターパネルが突如シャットダウンし、ピットストップを余儀なくされたが、それでも最終的にはコース復帰を果たし、トップから8周遅れの8位で、無事に完走を果たした。

ST-Zクラスは、#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎組)が見事ポール・トゥ・ウィン。#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MRが6位、#505 RED SEED Audi R8 LMS GT4が7位でともに完走を果たした。

画像: #885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4

#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4

なお、4位の#500 5ZIGEN AMG GT4(大塚隆一郎/太田格之進/金石年弘組)は最終戦を待たずにシリーズ優勝が確定している。

画像: #500 5ZIGEN AMG GT4

#500 5ZIGEN AMG GT4

Gr.1総合では、ST-Xクラスの#16 ポルシェセンター岡崎 911 GT3R(永井宏明/上村優太/伊藤大輔組)が、見事優勝を果たしている。

画像: #16 ポルシェセンター岡崎 911 GT3R

#16 ポルシェセンター岡崎 911 GT3R

次の最終戦は、11月26日〜27日に鈴鹿サーキットで開催される

(Text & photos by Satoshi Ubukata)

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