2021年4月3日〜4日、静岡県の富士スピードウェイで「TCRジャパンシリーズ2021 Round 1」が行われ、Audi RS 3 LMSの井上恵一選手がSaturdayシリーズで、Cupra TCRのHIROBON選手がSundayシリーズでそれぞれ優勝した。

画像1: 【TCRJ Rd.1 FUJI SPEEDWAY】AudiとCupraが勝利

開幕戦には、Audi RS 3 LMSが4台、VW Golf GTI TCRが1台、ALFA ROMEO GIULIETTA Veloce TCRが1台、Honda CIVIC TCRが3台、Cupra TCRが1台の計10台がエントリーした。3年目となる今シーズンは、ゴールドドライバーの参加が可能になるとともに、ドライバーのレベルによるクラス分けを行わず、全員が同じ舞台で戦う。

TCRジャパンシリーズの各ラウンドは、「Saturdayシリーズ」と「Sundayシリーズ」で構成され、15分間の公式予選と、20分+1LAPの決勝レースが、それぞれ行われるのはこれまでどおりだ。。

Saturdayシリーズ

4月3日の午後1時10分から、Saturdayシリーズの決勝が行われた。ポールポジションはCupra TCRを駆る#19 HIROBON選手が獲得。これに、Audi RS 3 LMSの#21 藤井優紀選手、同#7 井上恵一選手が続いた。

スタンディングスタートで始まったレースは、#21 HIROBON選手が上手くスタートをきめて、真っ先に1コーナーへ。一方、TCRジャパンシリーズ初出場の#21 藤井選手は慎重になりすぎたのか、3番手スタートの#7 井上選手の先行を許してしまう。

画像1: Saturdayシリーズ

それでも、速さで優る#21 藤井選手は3周目には#7 井上選手をかわして2位に復帰し、#19 HIROBON選手への反撃を開始した。その後方では、#7 井上選手と、同じAudi RS 3 LMSに乗る#65 加藤正将選手の3位争い、フォルクスワーゲン ゴルフGTIの#10 佐藤 潤選手とホンダ シビックの#97 中谷明彦選手による5位争いが勃発し、コースから目が離せない状況に。

画像2: Saturdayシリーズ

そして、終盤、3番手に順位を上げた#65 加藤選手がマシントラブルで1コーナーにストップ。これを排除するためにセーフティカーが導入される。そしてファイナルラップの12周目、レースが再スタートすると、トップ2台のバトルが激化することになるが、#19 HIROBON選手がポジションを死守し、真っ先にチェッカードフラッグを受け、僅差で#21 藤井選手が2位となった。

ところが、セーフティカー解除時のリスタートで、#19 HIROBON選手と#21 藤井選手に違反が発覚し、ともに30秒のペナルティ 。これにともない、#7 井上選手がトップに繰り上がった。2位は#10 佐藤選手、3位は#97 中谷選手が獲得している。

Sundayシリーズ

4日午後0時40分から、Sundayシリーズの決勝が行われた。ポールポジションはAudi RS 3 LMSの#21 藤井選手が獲得。2番手にCupra TCRの#19 HIROBON選手、3番手はAudi RS 3 LMSの#加藤となった。

レースは、ポールポジションの#21 藤井選手がスタートでエンジンをストールさせ最後尾まで後退。代わりに#19 HIROBON選手がトップに踊り出て、これに#65 加藤選手、#10 佐藤選手が続く。

画像1: Sundayシリーズ

#19 HIROBON選手はペースを上手くコントロールしながらトップを守り、周回を重ねるにつれて#65 加藤選手との差を広げていった。一方、その後方では、#10 佐藤選手と#73 大蔵選手が3位争い繰り広げ、ついに#73 大蔵選手が3位に順位を上げる。

画像2: Sundayシリーズ

その間に、最後尾まで順位を落とした#21 藤井選手が4位まで順位を上げ、#73 大蔵選手に迫るが、このままレースは終了し、表彰台の獲得はならなかった。トップ争いは、#19 HIROBON選手がそのまま逃げ切り、前日の雪辱を果たした。

画像3: Sundayシリーズ

次の第2戦は、5月15日、16日、大分県のオートポリスで開催される。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by TCR Japan)

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