2020年12月19日〜20日、静岡県の富士スピードウェイで「TCRジャパンシリーズ2020 Round 6」が行われ、Audi RS 3 LMSの篠原拓朗選手がSaturdayシリーズ、Sundayシリーズの決勝レースでともにポール・トゥ・ウィンを果たし、両シリーズでドライバータイトルを獲得した。

画像1: 【TCRJ Rd.6 FUJI】Audiの篠原選手が2連勝

最終戦の富士には、Audi RS 3 LMSが3台、VW Golf GTI TCRが1台、ALFA ROMEO GIULIETTA TCRが2台、ALFA ROMEO GIULIETTA Veloce TCRが1台、Honda CIVIC TCRが2台、Cupra TCRが1台の計10台がエントリーした。

画像2: 【TCRJ Rd.6 FUJI】Audiの篠原選手が2連勝

10名のドライバーのうち、いわゆる“ジェントルマンドライバー”が競う「ブロンズクラス」が8名、「オーバーオール」と呼ばれる総合のみで戦うドライバーが2名で、Audi RS 3 LMSの#21 篠原拓朗選手とVW Golf GTI TCRの#25 松本武士選手がこれにあたる。

TCRジャパンシリーズの各ラウンドは、「Saturdayシリーズ」と「Sundayシリーズ」で構成され、ここ富士スピードウェイでは15分間の公式予選と、20分+1LAPの決勝レースが、それぞれ行われる。

Saturdayシリーズ

12月19日(土)の午後0時45分から、Saturdayシリーズの決勝が行われた。オーバーオールのポールポジションは#21 篠原選手が、ブロンズクラスは、フォルクスワーゲン グループの一員である「SEAT(セアト)」のCupra TCRを駆る#19 HIROBON選手が、それぞれ獲得した。

通常より多い2周のフォーメーションラップののち、スタンディングスタートで始まったレースは、ポールポジションの#21 篠原選手が「今シーズン一番の出来」という会心のスタートを決めて、1コーナーへと進入。その後方では、4番手スタートの#25 松本選手が#19 HIROBON選手をかわして2位に浮上。しかし、#19 HIROBON選手はすぐに2位を奪い返し、ここから、#19 HIROBON選手、#25 松本選手、#62 塩谷烈州選手(シビック)、#34 下野璃央選手(シビック)の4台が熾烈な2位争いを演じることになる。

画像1: Saturdayシリーズ

トップを走る#21 篠原選手は、その後も慎重な走りで着実に周回を重ねて、11周のレースでポール・トゥ・ウィンを果たし、Saturdayシリーズでは5勝を挙げる強さを見せた。

一方、2位争いは、#19 HIROBON選手が集団を抜け出し、総合2位、ブロンズクラス優勝を果たした。#25 松本選手は総合4位でゴールしている。

画像2: Saturdayシリーズ

Sundayシリーズ

12月20日(日)の午前9時15分からSundayシリーズの決勝が行われた。ポールポジションはSaturdayシリーズと顔ぶれで、オーバーオールは#21 篠原選手、ブロンズクラスは#19 HIROBON選手がそれぞれ獲得した。

スタートでは、60kgの調整ウェイトを積む#21 篠原選手を、10kgのウェイトの#19 HIROBON選手がかわしてトップで1コーナーに飛び込む。

画像1: Sundayシリーズ

#19 HIROBON選手は1周目こそ首位を守ることができたが、ラップタイムが速い#21 篠原選手を抑えきれず、2周目のダンロップコーナーでトップを明け渡すことに。#21 篠原選手は3周目にファステストラップをマークする速さを見せ、その後も安定した走りでトップを守り、Sundayシリーズの最終戦を勝利で飾った。これにより、#21 篠原選手は、前戦の鈴鹿で決めたSaturdayシリーズのチャンピオンに加えて、Sundayシリーズでもドライバータイトルを獲得。さらに、Aud Team Hitotsuyamaにエントラントタイトルをもたらした。

一方、#19 HIROBON選手は2位でゴールし、ブロンズクラス優勝。Sundayシリーズのブロンズクラスのチャンピオンに輝いている。

#25 松本選手は3位でゴールし、Saturdayシリーズ、Sundayシリーズともに、シリーズ2位で2020年シーズンを終えている。

画像2: Sundayシリーズ

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by TCR Japan)

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