2020年3月30日、アウディ ジャパンは、保有するアウディジャパン販売株式会社(AJS)の株式を、ポルシェ ホールディング GmbH(オーストリア、PHS)の日本法人であるPAIG Japan Automobile Investment合同会社に譲渡する契約を締結したと発表した。

画像: アウディジャパン販売がポルシェ ホールディングの傘下に

PHSは、1947年に、フェルディナント・ポルシェのふたりの子、ルイーゼ・ピエヒ(フェルディナント・ピエヒの母)とフェリー・ポルシェにより創立された会社で、1949年には、オーストリアにおいてフォルクスワーゲン ビートルの輸入・販売をスタートしている。

その後、フォルクスワーゲン グループの全ブランドを扱うことになり、ヨーロッパ最大の自動車販売会社に成長。現在はヨーロッパだけでなく、南米やアジアなど、世界29カ国で営業を行っている。2011年にはドイツのフォルクスワーゲンAGの100%子会社となった。

PAIG Japan Automobile InvestmentはPHSの100%子会社であり、AJSは2020年4月1日からPHS傘下の企業になる。代表取締役は斎藤 徹氏から森 松司氏に交代する。一方、株式譲渡後もAJSがフォルクスワーゲン グループ系列の企業であることに変わりはない。また、AJS販売店に関する変更もない。

アウディ ジャパンは、株式譲渡の理由として、「PHSは、アウディを含むフォルクスワーゲングループの自動車販売事業を担っており、今回の株式譲渡は、PHSの事業をより一層グローバルに成長させていく戦略の一環です。日本におけるアウディ販売店のモデルとしての役割を持つAJSにおいても、PHSは、多様なマーケットで培ってきた経験・ノウハウを活かしていきます。一方、アウディ ジャパンは、日本におけるインポーターとして卸売事業に注力する方針です」とプレスリリースのなかで説明している。

なお、AJSの株式譲渡に先立ち、2019年1月には、フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)が、子会社のフォルクスワーゲンジャパン販売株式会社(VJS)の株式をPAIG Japan Automobile Investmentに譲渡しており、PHSの傘下でAJSとVJSの組織強化が進められることになる。

(Text by Satoshi Ubukata)

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