2019年11月23日、24日、静岡県の富士スピードウェイにおいて、AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT × DTM 特別交流戦(以下、交流戦)が開催され、Audi勢は日本のGT500マシンを相手に表彰台を獲得するなど、健闘を見せた。

画像1: 「SUPER GT×DTM 特別交流戦」でAudi勢が健闘

SUPER GT x DTM 特別交流戦は、日本のSUPER GTで戦う3メーカーのGT500マシーン15台と、4台のAudi RS 5 DTM、3台のBMW M4 DTMが富士スピードウェイでバトルを繰り広げる特別なレースだ。

Audi勢は、ファクトリーチームのAudi Sport Team Rosbergがレネ・ラスト選手、Audi Sport Team Abt Sportslineがマイク・ロッケンフェラー選手、Audi Sport Team Phoenixがロイック・デュバル選手とともに来日した。

さらに、カスタマーチームのWRT Team Audi Sportは、アウディ ジャパンとHitotsuyama Racingのサポートにより、WRT Hitotsuyama Team Audi Sportとして参戦。ドライバーは、日本でもおなじみのブノワ・トレルイエ選手を起用した。

この交流戦では、11月23日と24日のそれぞれで20分間の予選と55分プラス1周の決勝レースを行う。タイヤはハンコックのワイメイクである。

11月23日(土)

小雨が降るあいにくの天候のもと、午前9時30分から予選が行われた。Audi勢は、#28 デュバル選手がトップからコンマ331秒差の1分42秒158のタイムで2番グリッドを獲得。さらに、#99 ロッケンフェラー選手が5番手、#33 ラスト選手が14番手、#21 トレルイエ選手が16番手に着けた。ポールポジションは、GT500の#37 KeePer TOM'S LC500を駆るニック・キャシディ選手が獲得した。

画像1: 11月23日(土)

午後の決勝は、路面はほぼドライコンディションとなり、ほとんどのマシーンがスリックタイヤを装着して、スターティンググリッドに向かう。その途中、2番グリッドを獲得した#28 デュバル選手がダンロップコーナーでコースアウトし、マシーンにダメージを負ってしまう。このため、デュバル選手はスタートすることができなかった。

デュバル選手不在で始まったレースは、序盤は#33 ラスト選手が7位付近、#99 ロッケンフェラー選手が11位付近、#21 トレルイエ選手が16位付近を走行。最低1回の義務があるピットストップ後は、#33 ラスト選手が8位付近、#99 ロッケンフェラー選手が13位付近、#21 トレルイエ選手が16位付近を走行した。

その後、30周目にセーフティカーが導入され、33周目にリスタートとなると、#21 トレルイエ選手が驚異的な走りで7位までポジションをアップ。さらにファイナルラップで順位を1つ上げ、6位でゴール。DTM勢としては最上位でレース1を終えることになった。

一方、#33 ラスト選手は8位、#99 ロッケンフェラー選手が13位で完走した。優勝は、ポールポジションからスタートした#37キャシディ選手。

画像2: 11月23日(土)

11月24日(日)

雨はほぼ上がったものの、ウェットコンディションのもと、午前9時から予選が行われた。Audi勢は、#28 デュバル選手が1分46秒940の2番手タイムをマーク。トップタイムは#16 MOTUL MUGEN NSX-GTの中嶋大祐選手が叩き出したが、その後、5グリッド降格の措置が取られたために、#28 デュバル選手がポールポジションを獲得している。後続では#33 ラスト選手が4番グリッド、#99 ロッケンフェラー選手が8番グリッド、#21 トレルイエ選手が15番グリッドからのスタートとなった。

画像1: 11月24日(日)

ドライコンディションで迎えた午後の決勝は、スタート、そして、3度のセーフティカー導入とリスタートにより、激しいバトルが繰り返されるエキサイティングな展開に。とくに3度目のリスタートはファイナルラップとなったため、最後は1周の超スプリントレースに。ここで、3番手を走っていた#28 デュバル選手は、前を走る#11 BMW M4 DTMのマルコ・ヴィットマン選手と激しい2位争いを演じ、最終コーナーでポジションを上げる。しかし、その際のコース逸脱に1秒のペナルティが与えられるが、それでも3位表彰台を獲得している。

一方、#99 ロッケンフェラー選手は7位、#33 ラスト選手は9位、#21 トレルイエ選手は10位フィニッシュ。優勝は、#64 Modulo Epson NSX-GTのナレイン・カーティケアン選手。

画像2: 11月24日(日)

スプリントレースならではの豪快なバトルがファンを沸かせたSUPER GT × DTM 特別交流戦。来年以降も、ぜひ開催してほしいものだ。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Audi Sport, Satoshi Ubukata)

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