130904-Sport quattro-01.jpgアウディ AGは、2013年9月10日に開幕するIAA 2013(フランクフルトショー)で、スタディモデルの「Audi Sport quattro concept」を発表する。 130904-quattro-11.jpg1983年、AudiはWRCのホモロゲーションモデル「Sport quattro」をフランクフルトショーで公開した。それからちょうど30年目にあたる今年、伝説のスポーツモデルを「Audi Sport quattro concept」として蘇らせる。
Audi Sport quattro conceptは、オリジナルquattroのDNAを受け継ぎながら、次の時代のAudiデザインを示す4シータークーペだ。

全長4602×全幅1964×全高1386mmのボディは低くワイドで、短いオーバーハングがスポーティなプロポーションをつくり上げている。モノコックはアルミとスチールのハイブリッド構造。ドアとフェンダーはアルミニウム製、また、ルーフ、ボンネット、テールゲートはカーボン製。こうした軽量化により、車両重量は1850kgに抑えられている。

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Audiのアイデンティティであるシングルフレームグリルは、明確な6角形になり、両側の「く」の字の下がほぼ垂直に、また上がボンネットのラインに続くデザインになっている。両脇のエアインテークには、それぞれ2つの垂直ブレードが設置され、カーボンのフロントスプリッターとあいまって、迫力あるフロントマスクをつくりあげている。

また、新型Audi A8に搭載されるアウディ マトリックスLEDヘッドライト技術を、このAudi Sport quattro conceptにも搭載。優れた配光に加えて、ヘッドライトデザインの自由度を高めている。長方形のダブルヘッドライトは近い将来、量産モデルに採用される予定だという。

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ブリスターフェンダーと鋭いフラットなCピラーは、オリジナルquattroのイメージを新たな解釈で表現したものだ。力強いフェンダーの下には235/30R21タイヤが収められている。

リアは、リアウインドー下に設置された幅広のリヤスポイラーがAudi Sport quattro conceptのワイド感を強調。高速走行時には自動的にせり上がるリトラクタブルタイプだ。

そして、カーボンのリアディフューザーがAudi Sport quattro conceptのリアビューに迫力を与えている。

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インテリアでは、大型液晶パネルを用いたメーターが目を引く。ステアリングのスイッチにより、さまざまなタイプのメーターが選択できるのだ。新デザインのマルチファンクションステアリングホイールは、そのエッセンスが今後の量産モデルに採り入れられるということだ。

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パワートレインは、4.0 TFSIとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドで、システム最高出力700ps、最大トルク81.6kgmのハイパフォーマンスが自慢。駆動方式は当然quattroで、8速ティプトロニックが組み合わされる。0-100km/h加速は3.7秒、最高速は305km/hをマークする。

一方、100kmあたりの燃料消費率は2.5L。14.1kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、最高50kmのEV走行が可能である。

プラグインハイブリッドのコンセプトカーとして登場するAudi Sport quattro conceptだが、ガソリンエンジンの2ドアスポーツクーペとしての量産化を期待したいところだ。

(Text by Satoshi Ubukata)

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