150820-TT-07.jpg2015年8月20日、アウディ ジャパンは、3代目となる新型「Audi TT」を発表・発売した。

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Audi TTは、言わずと知れたAudiのデザインアイコンである。1998年にデビューした初代Audi TTは、張り出した前後のホイールアーチやアーチ型のルーフライン、短い前後オーバーハング、丸形のフィラーキャップといった特徴的なデザインにより、熱狂的なファンを生み出したエポックメイキングなモデルだった。そのイメージを受け継ぎながら、スポーティに変貌を遂げたのが2006年デビューの2代目だった。そして、3代目もひと目でAudi TTとわかるデザインとしながら、「MQB」モジュールを採用することで、さらにシャープなスポーツカーに進化している。

日本に導入されるのは次の4モデル。

・Audi TT Coupe 2.0 TFSI......542万円
・Audi TT Coupe 2.0 TFSI quattro......589万円
・Audi TT Roadster 2.0 TFSI quattro......605万円
・Audi TTS Coupe......768万円

モデル名からわかるように、エントリーグレードのAudi TT Coupe 2.0 TFSIはFF、他はフルタイム4WDのquattroである。エンジンはすべて2L直噴ターボの2.0 TFSIで、TT用には最高出力230ps/4500〜6200rpm、最大トルク370Nm(37.7kgm)/1600〜4300rpm、TTS用には286ps/5300〜6200rpm、380Nm/1800〜5200rpmという2タイプが設定される。組み合わされるトランスミッションは6速Sトロニック。エンジンは横置きで、FFをベースとするquattroは、必要に応じて電子制御油圧多板クラッチによりリヤアクスルにトルクを伝達するというものだ。

Audi TTとしては初採用のアウディ ドライブセレクトは全車に標準装備。新型Audi TTでは、ドライブセレクトによりquattroの特性の変更も可能で、たとえば効率モードでは走行状況によってはリヤへのトルク配分をカットして燃料を節約する。マグネティックライドは、Audi TTS Coupeに標準、他グレードではスペシャルオプション(受注生産)となっている。

新型Audi TTのエクステリアは、ワイドになったシングルフレームグリルと、縦と横の光のバーが特徴的なLEDヘッドライト、ボンネットに移されたフィーリングス(Audiのロゴ)などにより、旧型以上に精悍なマスクとなった。Audi A8に採用されるマトリクスLEDヘッドライトはAudi TTSに標準、他のグレードでも14万円で装着が可能である。また、内から外に流れるように点滅する「ダイナミックターンインディケーター」も採用(マトリクスLEDヘッドライト搭載車はフロント/リヤともに、非搭載車はリヤのみ)となった。

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新型Audi TT Coupeのボディサイズは全長4180×全幅1830×全高1380mm。これは旧型に比べてそれぞれ10mm短い。一方、ホイールベースは2505mmで旧型よりも40mm延長されている。ボディは、フロアとフロントセクションに高張力鋼板を使用する一方、ボディフレーム上部やアウターパネルにはアルミを用いることで最大60kgの軽量化に成功。日本仕様のAudi TT Coupe 2.0 TFSI quattroで比較した場合、新型のほうが30kg軽い仕上がりである。

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インテリアでは、メーターパネルに12.3インチの液晶ディスプレイを配置し、すべての情報をフルデジタルで表示する「アウディ バーチャルコックピット」を全車標準に。最新のタッチパッド付きMMIナビゲーションも標準となるが、ダッシュボード上に液晶パネルはなく、地図はアウディ バーチャルコックピット内に表示される。Audi connectとAudi connect Navigatorも標準採用。なお、このAudi TTからLTE回線を使用することになった。

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また、丸形のエアベントの中央部にエアコンのコントロールと表示部を組み込むことで、これまで以上にシンプルなインテリアデザインを実現している。

デザインも走りもグレードアップした新型Audi TT。果たして2代目を超える人気モデルになるのか、注目である。

(Text by Satoshi Ubukata)

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