180504-SGT-01.jpg2018年5月4日、静岡県の富士スピードウェイにて2018 AUTOBACS SUPER GT Round 2「FUJI GT500km RACE」の決勝が行われ、Hitotsuyama Audi R8 LMSは10位入賞、今季初ポイントを獲得した。 ゴールデンウィーク中に開催されるFUJI GT500km RACEは、SUPER GTシリーズのなかでもとくに人気の高いレースだ。決勝日の5月4日には5万5000人、予選が行われた5月3日でも3万1300人が富士スピードウェイを訪れている。

予選日の3日は、あいにくの天候に見舞われた。朝から深い霧が立ちこめ、午前中に予定されていた公式練習は30分に短縮されて午後の開催に。さらに、通常、Q1とQ2の2ステージで行われるノックアウト方式の予選も、20分の1ステージへと変更された。

Audi Team Hitotsuyamaは、Aドライバーのリチャード・ライアン選手がタイムアタックを担当。Audi R8 LMSとはあまり相性の良くない富士で1分37秒011をマークし、8番手に漕ぎ着けた。ところが、そのラップで"4輪脱輪"があったことからベストラップが抹消され、結局17番手からのスタートとなった。

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一方、Team TAISANは、山田真之亮選手がタイムアタックし、1分38秒310のベストラップで24番手スタートとなった。

ポールポジションは、#55 ARTA BMW M6 GT3の高木真一/ショーン・ウォーキンショー組が獲得している。

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決勝日の4日は、朝から爽やかな青空に恵まれ、大勢のファンが見守るなか、14時40分にレースがスタートした。

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スタート直後、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSのライアン選手が前日のミスを挽回すべく、攻めの走りを披露。オープニングラップで7つポジションを上げ、10番手でコントロールラインを通過したのだ。しかし、アンダーステアが強まったAudi R8 LMSに手こずり、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは徐々にポジションを落としていく。

ライアン選手はライバルより長めの第1スティントを終えて、40周でピットストップ。タイヤを4輪交換した#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは、富田選手のドライブにより本来の速さを取り戻していく。最終スティントを短くし、少なめの燃料と柔らかめのタイヤで行きたいAudi Team Hitotsuyamaは、2回目のピットストップを75周まで引っ張り、ふたたびライアン選手にマシーンを託す。

15番手でコースに復帰したライアン選手は、果敢な走りで入賞圏内の10位までポジションアップ。さらに9番手に迫るが、あと1秒620まで差を縮めたところでチェッカードフラッグを受け、そのまま10位入賞、1ポイントを獲得している。

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一方、GT300クラスの優勝争いは、ポールポジションからスタートした#55 ARTA BMW M6 GT3が好調な走りを続けて、2戦連続のポールトゥウィンを果たしている。#26 TAISAN R8 FUKUSHIMAは15位完走。

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レース後、Audi Team Hitotsuyama代表の一ツ山亮次氏は、「昨シーズンからずっとトラブル続きで、開幕戦でもまたトラブルが出てしまったので、とにかく完走する、ポイントを獲るということにすごくプレッシャーを感じていました。それだけに、今回、しっかり完走してポイントが獲れたことに、まずはホッとしています。もちろん、10位に満足しているわけではありませんので、ここから一気に流れを変えて、次のレースでは自信を持って上を狙っていきたいと思います」と安堵の表情を浮かべていた。

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次戦の第3戦「SUZUKA GT 300km Fan Festival」は、5月19日〜20日の開催。鈴鹿サーキットはAudi R8 LMSと相性の良いテクニカルコースだけに、表彰台を期待したい。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, GTA)

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