170506-SGT2-05.jpg2017年5月4日、静岡県の富士スピードウェイにて2017 AUTOBACS SUPER GT Round 2「FUJI GT500km RACE」の決勝が行われ、Hitotsuyama Audi R8 LMSは14位で完走した。 Audi R8 LMSにとってはあまり相性の良くない富士スピードウェイ。Audi Team Hitotsuyamaの場合も2015年まではポイントとは縁のない場所だったが、モデルチェンジしたAudi R8 LMSで臨んだ昨年は5月の500kmが7位、8月の300kmでは2位表彰台を獲得するなど立て続けに入賞していることから、期待が膨らむ。

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決勝前日の3日午後には、曇り空の下、ノックアウト方式による予選が行われた。#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは翌日の決勝に硬めのダンロップタイヤで臨む作戦をとり、この予選でも硬めのタイヤをチョイス。Q1を担当したリチャード・ライアン選手はQ1通過ラインぎりぎりの14位でQ2に進出する。ステアリングを託された柳田真孝選手はQ2でポジションを上げることはできなかったが、上位のチームがペナルティを受けたことで13番手のスターティンググリッドを獲得した。

一方、#26 TAISAN SARD R8 FUKUSHIMAは、Q1に挑んだ山田真之亮選手が26番手に終わり、この時点でグリッドが決定している。

GT300クラスのポールポジションは、#4 グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝/片岡龍也組が獲得した。

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決勝当日の4日は、好天に恵まれ、スタートの14時過ぎの気温は前日よりも高めの23℃、路面温度も35℃に達した。110周、500kmに及ぶ今回のレース、Audi Team Hitotsuyamaはライアン選手、柳田選手、そして再びライアン選手が#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSをドライブする。

混乱なくスタートした決勝レースは、1周目こそライアン選手が13番手のポジションをキープしたが、硬めのタイヤがマッチせず思うようにペースが上がらない。

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37周を終えたところで、ドライバーを柳田選手に交替。この際、タイヤ4本を硬めの新品タイヤに交換し、柳田選手をコースを送り出した。実はAudi Team Hitotsuyamaは次のピットストップでタイヤ無交換を考えていたために、第2スティントでも硬めのタイヤをチョイスしていたのだ、

ところが、この硬めのタイヤがなかなか温まらず、柳田選手は難しいドライブを強いられる。それでも、後半にはペースを戻したが、トップとの差は大きく開いてしまった。

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そこで、Audi Team Hitotsuyamaは2回目のピットストップで作戦を変更し、柔らかめのタイヤに交換。これが#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSにマッチしたのかライアン選手のペースは上がり、最終的には14番手まで順位を戻し、トップから1周遅れながら完走を果たした。

一方、#26 TAISAN SARD R8 FUKUSHIMAの山田/パーソンズ組は3周遅れの21位で完走した。

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GT300クラスは、ポールポジションからスタートした#4 グッドスマイル 初音ミク AMGが前半リードするが、タイヤバーストで優勝争いから離脱。4番手からスタートした#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3の中山雄一/坪井 翔組が優勝。GT500クラスは#38 ZENT CERUMO LC500の立川祐路/石浦宏明組が見事ポール・トゥ・ウインを遂げた。

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レース後、Audi Team Hitotsuyama代表の一ツ山亮次氏は、「今回の富士は、タイヤの選択をハズしてしまいました。残念ながら開幕戦、第2戦とポイント圏外で終わりましたが、次のオートポリスはAudi R8 LMSとは相性の良いコースですので、短期間でチームとしてできることを考え、必ずポイント圏内でフィニッシュできるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」と語った。

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次戦は5月20日、21日に大分県のオートポリスにて第3戦が行われる。Audi R8 LMS向きのサーキットだけに、ぜひとも表彰台を獲得してほしいものだ。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by 1to8.net, GTA)

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