140504-4-Free Practice-8.jpg2014年5月4日、静岡県の富士スピードウェイにて2014 SUPER GT第2戦「FUJI GT500km RACE」の決勝が行われた。

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例年ゴールデンウィーク中に開催されるSUPER GTの富士500kmレース。今年も、予選日の5月3日に3万2200人、決勝日の4日は5万7200人が富士スピードウェイに集結し、他では味わえない盛り上がりを見せることになった。

Audi Team Hitotsuyamaは、第1ドライバーであるリチャード・ライアン選手のスケジュールが母国レースと重なったため、このレースのみAドライバーに藤井誠暢選手を据え、Bドライバーにカルロ・ヴァン・ダム選手を起用し、伝統のレースに挑んだ。

ただ、2013年モデルに装着予定のリヤディフューザーが認められず、また、パワー不足が叫ばれる#21 Audi R8 LMS ultraは、ここ富士スピードウェイでは不利と見られていた。

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3日、GT300クラスの予選はドライコンディションのもと行われ、Q1を担当した藤井選手が1分39秒826を叩き出す。しかし、ポジションは21位でQ2に進むことはできなかった。

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140503-2-Qualify-5.jpg一方、ポールポジションを獲得したのは、1分37秒841をマークした#3 B-MAX NDDP GT-R。#21 Audi R8 LMS ultraとは1秒985の開きがあり、決勝でも苦戦が予想される。2位が#61 SUBARU BRZ R&D SPORT、3位は#55 ARTA CR-Z GTだった。
そして4日午後2時に決勝がスタート。#21 Audi R8 LMS ultraはスタートドライバーを務めた藤井選手が、じわじわとポジションアップを狙っていく。

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途中、セーフティカーが投入される場面もあったが、藤井選手は順位を13位まで上げて25周でカルロ選手にドライバー交替。これでいったん22位まで順位を落とすが、カルロ選手も40周を走り終えて13位までポジションを戻している。

そして、残り周回を任された藤井選手が45周を走ったところでレースは終了。GT300クラス14位で完走したものの、残念ながらポイント獲得とはならなかった。

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レースは、序盤にトップ争いを演じていた#2 シンティアム・アップル・MP4-12Cと31 OGT Panasonic PRIUSが接触などで順位を落とし、代わって快走を続けていた#0 MUGEN CR-Z GTも終盤でスピン。

それまで2位を争っていた#4 グッドスマイル 初音ミク Z4と#11 GAINER DIXCEL SLSが激しい首位争いを演じ、#4 グッドスマイル 初音ミク Z4が逃げ切って今季2連勝を飾った。

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140504-7-Final2-1.jpgGT500クラスは、ポールポジションの#12 カルソニックIMPUL GT-Rが、GT300クラスとの接触によりマシーンにダメージを受けながらもトップを守り、優勝を果たしている。
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レース後、チーム代表の一ツ山亮次氏は、「ここ富士でのラップタイムはほぼ予想したとおりでしたし、1分41秒台でコンスタントに周回したドライバーたちやチームにミスはありませんでした。しかし、まわりのクルマが速かったということですね。中高速コーナーが多いオートポリスや菅生はAudi R8 LMS ultraが得意とするサーキットですので、次は頑張ります」と語った。

富士では残念な結果に終わったAudi Team Hitotsuyamaだが、次戦のオートポリスは期待できそうだ。

(Text & photos by Satoshi Ubukata)

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