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Hitotsuyama RacingからSUPER GT第4戦のレースリポートが届きました。

8月17〜18日に開催される次戦、鈴鹿1000kmに向けて、弾みをつけるレース内容でした。
Hitotsuyama Racingは7月27〜28日に宮城県・スポーツランド菅生で開催されたSUPER GT 第4戦 「SUGO GT300km RACE」に参戦いたしました。

ミッショントラブルにより公式予選は下位に沈んでしまいましたが、決勝レースでは中盤雨が降り出す波乱の展開のなか、巧みにポジションを上げ、今シーズンベストとなる8位入賞を果たしました。

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■7月27日 公式練習/公式予選

不安定な天候のもと、ウェット路面で開始された公式練習。まずはリチャードがタイヤのフィーリングを掴むためにコースインするが、数ラップ後のピットイン時にメカニックがオイル漏れを発見。マシーンをピットガレージ内に押し戻し確認をしたところ、ミッションからのオイル漏れであることが判明。

午後の公式予選までの修復を優先するために、残念ながらその場で公式練習を諦めることになった。オーバーホールから戻ってきたばかりの、初めて使用するミッションからのオイル漏れだけに、チーム側では事前対処は不可能で、もどかしさだけが残る結果となった。

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マシーンに応急処置を施し、午後の公式予選には間に合わせることができたが、午前の公式練習後半からは路面状況がドライへと変化しており、ライバル勢がドライでの走行データを持つ中、ウェット路面数周のデータしか持たない#21 ZENT Audi R8 LMS ultraにとっては圧倒的に不利な状況での公式予選となった。

Q1担当のリチャードは、翌日の決勝レースを見据えて敢えてハードタイヤを選択。クラス19位、1分22秒651のタイムを記録し、公式予選を終えた。

P1 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 山野哲也 / 佐々木孝太
P2 #55 ARTA CR-Z GT 高木真一 / 小林崇志
P3 #16 MUGEN CR-Z GT 武藤英紀 / 中山友貴
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P19 #21 ZENT Audi R8 LMS ultra 都筑晶裕 / リチャード・ライアン

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■7月28日 決勝レース

決勝前には強い日差しが照りつけ厳しいレースを予想させたが、その一方でレーダーでは雨雲も確認でき、決勝レース中の降雨も視野に入れてレースプランを練ることになった。

#21 ZENT Audi R8 LMS ultraは都筑晶裕がスタートを担当。前日の練習走行でのマシーントラブルからほぼ走行で きていない状況の都筑だが、朝のフリー走行で好タイムを記録しており、期待が持てる中でのスタートとなった。

レース序盤に#10 Mercedes SLSがコースオフしたことによる混乱に巻き込ま れた都筑はGT300の集団から引き離されてしまうが、その後は上位勢と遜色ないタイムで走行を続け、30周目にクラス15位でピットイン。後半をリチャードに託す。

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しばらくはポジションをキープすることを強いられたリチャードだが、55周目に雨が降り出したことを無線で告げられる。それと同時にタイヤ交換のためにピットインをするマシーンが続出。

Hitotsuyama Racingも#21 ZENT Audi R8 LMS ultraを迎え入れるべく、レインタイヤを準備し待機。監督の鬼木はリチャードにピットインの準備が整っていることを告げるが、リチャードはドライタイヤのままコースに留まることを決める。

さらに強まるかと思われた雨脚だが、数分後には小雨へと変わり、ウェットタイヤ装着マシーンより、ドライタイヤ装着マシーンの方が好タイムをマークできるコンディションに。

ウェットタイヤ勢をオーバーテイクしたリチャードは11位まで浮上。さらに65周目には#3 Nissan GTR、#10 Mercedes SLS、#88 Lamborghini Gallardoを一度にかわし8位に浮上。

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リチャードはその後も勢いを失うことはなく、#62 Mercedes SLS、Subaru BRZを徐々に追い詰めていく。6位争いを展開するこの2台を最終的に9秒差のところまで追い上げたものの、その時点でフィニッシュ。天候を味方に付けた部分もあるが、チームは難しいコンディション下でも適切な判断を下し、シーズンベストのクラス8位入賞を果たした。

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P1 #55 ARTA CR-Z GT 高木真一 / 小林崇志
P2 #16 MUGEN CR-Z GT 武藤英紀 / 中山友貴
P3 #0 ENDLESS TAISAN PORSCHE 峰尾恭輔 / 横溝直輝
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P8 #21 ZENT Audi R8 LMS ultra 都筑晶裕 / リチャード・ライアン チーム

■代表 一ツ山幹雄

「中盤の雨でタイヤ交換するかどうかが勝敗を分けたレースですが、リチャードがタイヤは変えないでコースに留まる意思をしっかりと示してくれたので、チームも彼を信じていくことができました。リチャードを含めてチームで掴んだ結果だと思います。ただ、オーバーホールから戻ってきたミッションを載せたらそれが壊れていて、練習走行、予選と台無しになりました。もっといいポジションからスタートできていれば、と思ってしまうと残念です。レースですからそんなことをいっても仕方がないですけれど。これで鈴鹿に向けてチームのモチベーションも上がってきました。鈴鹿では昨年のような活躍ができるように頑張ります」

第5戦は8月17~18日に三重県・鈴鹿サーキットにて開催されます。 引き続き、皆様からの沢山のご支援・ご声援をお待ちしております。

(Hitotsuyama Racing プレスリリースより)

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