120505-SPA-17.jpg2012年5月5日、ベルギーのスパ-フランコルシャンサーキットでWEC第2戦「スパ6時間レース」が開催され、アウディR18 ultraがデビューウインを飾り、さらに上位4番手までをR18 ultraとR18 e-tron quattroが独占した。 R18 ultraとR18 e-tron quattroが見事なデビューを飾る結果となった。ともに、3.7L TDI(直噴ターボディーゼル)エンジンを搭載するR18 ultraとR18 e-tron quattroだが、前者が従来のマシーンを軽量化したバージョンであるのに対し、後者はハイブリッドシステムを搭載する4WDという違いがある。アウディは2種類のマシーンをWEC、そして、ルマン24時間に投入。このスパ6時間は、ルマン直前の実戦テストという意味で、とても重要なレースである。

ちなみに、ルマンでライバルとなるはずのトヨタがこのスパ6時間の参戦をキャンセルしたため、両者の実力比較はルマン本戦までお預けとなった。

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5月4日の予選では、#2 アウディR18 e-tron quattro(カペロ/クリステンセン/マクニッシュ)がポールポジションを獲得。2位が#4 アウディR18 ultra(ボナノーミ/ハビス)、3位が#1 アウディR18 e-tron quattro(ロッテラー/トレルイエ/フェスラー)、4位がアウディR18 ultra(ジュネ/デュマス/デュバル)と上位を独占した。

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ウェットコンディションで迎えた決勝では、スタートから数ラップで#1 R18 e-tron quattroを駆るロッテラーが、#2のクリステンセンをパスしてトップに。スタート1時間後には#3のジュネに1分もの差をつけた。

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ここで賭けに出たのが#3のジュネで、最初のピットストップでアウディ勢としてはただ1台だけスリックタイヤに交換。

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この作戦が見事的中し、1周7.004kmの周回で2秒も速いタイムを叩きだしたのだ。そして、デュバルがステアリングを握る63周目にトップに躍り出た。

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120505-SPA-14.jpgその後、#2はヘッドライトのトラブルでフロントカウル交換とストップ&ゴーのペナルティを受け、また、#1と#4がセーフティカー導入時に上位との差が開くなど不運に見舞われた。
そんななか、順調に周回を重ねた#3のR18 ultra(ジュネ/デュマス/デュバル)がトップを守り、デビュー戦を勝利で飾った。2位は#1 R18 e-tron quattro(ロッテラー/トレルイエ/フェスラー)、3位が#4 R18 ultra(ボナノーミ/ハビス)、4位が#2 R18 e-tron quattro(カペロ/クリステンセン/マクニッシュ)。今回の勝利が大きな自信につながるのは確実で、あと1カ月半後のルマンに向けて、幸先の良いスタートをきることができた。

(Text by Satoshi Ubukata)

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