東京から100km圏、御殿場インターの少し東京寄りに足柄サービスエリアがあります。

わたしのまわりでも、クルマを変えたらまず試走は御殿場という人も多く、また行きは小田原厚木道路から箱根に上がり、こちらに降りてきて御殿場から帰る、という人も多く、たいてい、足柄サービスエリアはそんな人もお決まりの休憩スポットのようですね。

画像: 【満腹ドライブ】いろんな旨みが波状攻撃のように! 
足柄上り「らぁ麺MORIZUMI」

最近ではスマートインターもできたので、富士スピードウェイに行くときに利用する人もいるのでは。

走り方いろいろですが、とにかく多くの人が利用する関東でも屈指のポピュラーなパーキング。ここのMORIZUMIも、高速道路でラーメン食べるならリストに入るひとつですね。

西から走ってきた時には、少なからず「帰ってきた」というある種の達成感や、ドライブでの充実感などがあるもの。そういうときに、上質な塩気は最高の労いといえるでしょう。

スープも丁寧で巧みな時間差ハーモニーで舌を喜ばせてくれるなら、麺も具も負けない、が決して出過ぎない。噛めば噛むほどに小麦の甘みも爽やか。チャーシューもトロッと口の中でとろけるもの。かみごたえ十分なメンマ。シンプルな構成ですが口に運ぶのが楽しくなる素材の共演です。半熟味付けたまごも変な甘味の勝る出汁醤油で味つけました……でなく、あくまで塩味と醤油の香りで包んだたまご。個人的にはとても好みの味でした。

画像: 厳選素材は海のものも多く、素材の美味しいところだけを丁寧に取り出して炊いたようなスープは、繊細にして技巧的。口に含むとそれぞれの素材が個別にこんにちわと挨拶に来るかのよう。素材の丁寧なもてなしに恐縮してしまうようです。

厳選素材は海のものも多く、素材の美味しいところだけを丁寧に取り出して炊いたようなスープは、繊細にして技巧的。口に含むとそれぞれの素材が個別にこんにちわと挨拶に来るかのよう。素材の丁寧なもてなしに恐縮してしまうようです。

サイドのミニ丼、飯はいつも悩みの種。というのも付け足しではないのです。プリンシパルというか対等で、これにするなら麺はこれという選び方をしたくなるのです。たまご好きでいつも卵かけご飯が多いので、塩辛のせ葱飯にすることに。

画像: さて、一緒に頼むのは何にしようか。いつも迷ってしまうもの。今回はたまには塩辛のせ葱飯にしようというところから塩ラーメンにしようと思った経緯があります。

さて、一緒に頼むのは何にしようか。いつも迷ってしまうもの。今回はたまには塩辛のせ葱飯にしようというところから塩ラーメンにしようと思った経緯があります。

美味いレバ刺しで飯を食う……かのような野趣と深みがある食べ応え。葱飯を少し残して、ラーメンのスープをかけてお茶漬けのようにすると、濃厚にしてゆずで爽やかな塩辛ご飯の後味をサッパリと流し込むかのよう。

画像: 塩辛に刻み柚子。下にはネギがびっちり!ごま油がかけてあって、上質なレバ刺しでメシを食べてるような気にさえなりました。

塩辛に刻み柚子。下にはネギがびっちり!ごま油がかけてあって、上質なレバ刺しでメシを食べてるような気にさえなりました。

最後までスッキリと満喫できる食事になりました。このラーメンは、後味もよく、年配の方にも優しいのではと思うので、久しくラーメンなんか食べていないという方も一緒にドライブ、であればぜひお勧めして欲しい一杯です。

高速道路、老若男女が行き来します。そういうところの食事がみんなに優しい。理にかなっていますね。

ついつい、食べてしまう高速道路のラーメンなのです。

画像: 塩ラーメンと塩辛のせ葱飯のコンビネーションは、われながらチョイスは正解だったと思います。

塩ラーメンと塩辛のせ葱飯のコンビネーションは、われながらチョイスは正解だったと思います。

(Text & photos by Kentaro Nakagomi)

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